しょっちゅう、って漢字があったんだ。


「初中後」と書いて、「しょっちゅう」と読むんだって。なんでも、初中後とは、中世の芸道論の言葉で、初心者から芸人の域に達するまでを三段階に分けて示したものだった。そして近世には、初めから終わりまでずっと、という意味に転じたらしい。で、下略化された「初中」も使われるようになり、近代になって、しょっちゅうが一般人でも使われるようになったとさ。しょっちゅうって、芸の言葉だったんですね。

そう、しょっちゅう、って言葉はよく使いますよね。でも、なんで漢字はないのかな、などと思っていた。旺文社の国語辞典では、ひらがなのままで説明されていた。でも漢字があったんだ、で、納得。さっそく私は「しょっちゅう」と書いて、「初中後」に変換されるように、パソコンの辞書に漢字登録をした。

ところで、どこでそんな漢字を知ったかって。それは、月曜日のクイズ番組Qさまですよ。この日は、2時間番組で、前半はDVD録画。後半は、コマーシャル付きの放送をそのまま見たんだけど、テレビはやっぱり録画がいい。コマーシャルをとばせるから。

印象に残ったというか、知らなかった漢字。「糾う」。あざなう、で、糸を寄り合わせる、縄をなう、と言う意味なんだけど、こんな言葉は消えてしまうのでしょうね。「鬚」。ひげだと思ってたんだけど、一字で「あごひげ」とも読むらしい。パソコンで「あごひげ」と打つと、「顎鬚」と表示される。なるほど。

「首途」は「かどで」。門出は誰もがご存知でしょう。「余所見」は、「よそみ」。この辺は、パソコンでも変換してくれるけど、「老成る」で「ませる」は変換してくれなかった。「忍冬」は、花の名前で「にんどう」または「すいかずら」と読む。でも「吸葛」もある。漢字は、脳トレですね。ボケ防止にいいかも。かといって、漢字検定などは受けませんよ。協会がうさん臭いから。もっと、本を読みましょうか。漢字を調べましょう。そして、手で書きましょう。

今読んでいる本、小説で、着飾る意味の、「めかす」という言葉が、そのままひらがなで書かれていた。確か漢字があったはずと、ヤフーの辞書検索で調べたら、「粧す」とあった。やっぱりあったんだ。パソコンは変換してくれない。辞書機能も進化して欲しいと思っていたら、3年ほどバージョンアップしていない。でも、バージョンアップしても変換してくれなかったら馬鹿馬鹿しいから当分見送り。