芋を植え、芋を掘る。

そんな体験を、昨日してきました。妻のネットのお友達が、週末農家をやっている。大阪で会社員をしているが、週末には奈良の実家へ帰り畑仕事をしているわけです。で、この時期にサツマイモを植え、秋の収穫期にはバーベキューをしようというプランです。妻と一緒に私も参加してきました。マンションや駐車場に囲まれた一角に畑がある。

参加者7名で、肥料というか、枯れ葉などをまいた平坦な畑に8条ほどの畝を作り、黒いビニールを貼り、穴を開けて100ほどの苗というか、葉っぱの付いた軸を植えた。妻曰く、黒いビニールを貼るのは雑草除けになるらしい。

7名での作業なので、あっという間に終了。もともと農家だったそのお友達に、なんでこういうことを始めたかと、聞いた。荒れ地にしておくと、税金的な面もあるらしい。畑なら固定資産税も安くなるから。なにより、できるだけ減農薬、無農薬で野菜を作って家族に食べさせたい、という思いが強い。今や真っ直ぐなキュウリ、虫も付かないきれいな野菜ばかりが消費者に選ばれている。農薬を使えば虫さえも敬遠します。曲がりキュウリだって味は一緒で断然安いから。

今度は別の場所に移動して、ジャガイモやタマネギを収穫させていただいた。その畑は、あと数日で野菜の収穫が終わり、その後は水田としてお米を育てるのだそうな。つまりプチ二毛作ってわけ。ま、全面を畑にしているわけじゃないから、地力が極端に低下することもないだろう。

日本は、食糧自給率がわずかに40%と騒いでいる。農業だけじゃない、漁業も、畜産業も衰退産業なんですね。私たちも、そういう第一次産業を真剣に考えなければ。そして、機会があれば触れなければ。一番身近なのは、農業というわけで、土に触れ、苗を植え、育て、やがて収穫を迎える。家庭菜園じゃなくて、農業のプロの元で、ささやかな実体験をしてみることから、食糧の大切さを考えるのもいいかもしれない。



この小説は、手書きかワープロか。
とある推理小説の中の文章で、じゃれつくようにせがんだ。というのがあった。じゃれつく、って確か漢字があったと思ったんだが。調べてみると、じゃれる、は、戯れる。そうだそうだ。さらに読み進むと、人買いにかどわかされた、とある。かどわかすも、確か漢字が。調べると、かどわかす、は、拐かす、だった。誘拐の、拐ね。

拐かす、は、パソコンも変換してくれる。ありがたいことです。つーか、勝手に変換してくれるから、本来の意味も、知らないまま、ただ文字を打っただけ、ってことになりますね。これでは、いかん。と思うわけですよ。少しも勉強にならない。身に付かないのです。

ところで、かどわかす、には、勾かす、さらに、勾引かす、という漢字もある。さすがにこれらは変換してくれない。かどわかすの文章中のシーンに合わせて、使い分けるんでしょう。難解な漢字も、それぞれ意味があるわけで、この漢字はこう読む、だけじゃなくて、この漢字は、この小説に、こういう風に使われている、と例文を表示してくれるといいんじゃないかな、なるったけ長く、前後関係もわかるように。そんな辞書があればいいのに。それで、その引用された小説や論説などに興味を持って、じゃ〜すべて読んでみよう、ということになれば、知識がさらに深まるんじゃないかな、と思うわけです。

私が読んでいる推理小説の作家は、ワープロとか、パソコンをお持ちじゃなかったんですね。この小説は、1999年に刊行とあるから。それに、お歳は80才を超えているからね。おそらくペンだけで書いているのでしょう。だから変換できなかったのかも。いろいろな本を読んでいると、漢字があるはずなのに、知っているのか知らないのか、ひらがなで書いている。などと、作者のアラを探すことができるのですよ。小説って、面白いよ。