この小説は、手書きかワープロか。

とある小説の中の文章で、じゃれつくようにせがんだ。というのがあった。じゃれつく、って確か漢字があったと思ったんだが。調べてみると、じゃれる、は、戯れる。そうだそうだ。さらに読み進むと、人買いにかどわかされた、とある。かどわかすも、確か漢字が。調べると、かどわかす、は、拐かす、だった。誘拐の、拐ね。

拐かす、は、パソコンも変換してくれる。ありがたいことです。つーか、勝手に変換してくれるから、本来の意味も、知らないまま、ただ文字を打っただけ、ってことになりますね。これでは、いかん。と思うわけですよ。少しも勉強にならない。身に付かないのです。

ところで、かどわかす、には、勾かす、さらに、勾引かす、という漢字もある。さすがにこれらは変換してくれない。かどわかすの文章中のシーンに合わせて、使い分けるんでしょう。難解な漢字も、それぞれ意味があるわけで、この漢字はこう読む、だけじゃなくて、この漢字は、この小説に、こういう風に使われている、と例文を表示してくれるといいんじゃないかな、なるったけ長く、前後関係もわかるように。そんな辞書があればいいのに。それで、その引用された小説や論説などに興味を持って、じゃ〜すべて読んでみよう、ということになれば、知識がさらに深まるんじゃないかな、と思うわけです。

私が読んでいる推理小説の作家は、ワープロとか、パソコンをお持ちじゃなかったんですね。この小説は、1999年に刊行とあるから。それに、お歳は80才を超えているからね。おそらくペンだけで書いているのでしょう。だから変換できなかったのかも。いろいろな本を読んでいると、漢字があるはずなのに、知っているのか知らないのか、ひらがなで書いている。などと、作者のアラを探すことができるのですよ。小説って、面白いよ。



妻が、帰ってきた。

ピンポ〜ンとインターホンが鳴り、私が玄関に駆け寄ると、ただいま〜の声。さっそく、陸が飛んできた。妻が玄関の戸を開けると、陸は前脚を妻の身体にかけ、千切れんばかりに尻尾を振る。

陸〜、ただいま。いい子してた。お留守番してた。はい、ただいま。やっぱり、陸は妻が好き。あんまり、おやつを与えなかったものだから、それの期待もあるのかも。殿も出迎えている。殿、ただいま〜。妻が殿にスリスリすると、陸が割って入る。懸命に妻に甘える。でっかい犬でも、9才でも、子供だね〜。かわいいね〜。

さて、ちょっと遅めの晩ご飯が始まる。私と妻、猫の殿に、犬の陸もいつもの定位置でお座りして待っている。私はひとりでカレーを食べているときは、誰も寄りつかなかったのに。殿はかつお節を待っている。陸は、鮭のムニエルを狙っている。

今日は、3日ぶりみんなが勢揃い。陸はうれしそう。しょうがないけど、今日は鮭の身をちょっとあげよう。でも、基本的にはダイエット、実行中だからね。目指せ、35キロ台。ところで、この食事の時に、倉敷のチボリ公園の話が出た。たった11年の運営で、昨年に閉園になった。クラボウには更地で返す約束らしい。今、観覧車やジェットコースターの解体が始まっているらしい。

倉敷市やその近くの人は残念でしょう。たった11年で、もったいない。チボリ公園の借地料は月に2000万円だったらしい。本当に第3セクターは経営がヘタだから。クラボウだって、年に2億4000万円を受け取るより、とっと土地を売ってお金に替えたいのだから。この奈良だって、近鉄が母体のあやめ池遊園地が5年前に閉園。奈良ドリームランドは3年前に閉園。地域に根付いていた娯楽が少しずつ消えていく。おっと、飯、飯。りっちゃん、鮭の身、おいしいでしょう。わっ、よだれがいっぱい。今日だけだからね。ダイエットだよ。ところで、倉敷の道は広いなあ。奈良の道が狭すぎるのか。土地柄、しょうがないけど。