エアコン故障の原因は、線香の煙。


さてさて、エアコンの修理屋さんが父のマンションにやってきました。修理部品のパーツが入った段ボールを抱えて登場。つまりは、ちょいちょいと小さな部品を替えるのではなく、エアコンの内部パーツのほぼ半分を替えるようです。脚立にのぼって、バカンバカンと外カバーを外していく。カバーの内側はほこりやヤニのようなものでしっかりと汚れている。で、修理屋さんが曰く、ホコリやタバコの煙によって、エアコンの内部にはかなりのダメージが生じるそうです。1日に3箱のヘビースモーカーの部屋に設置したエアコンは、半年で異常が発生するというらしい。父のマンションでは、2年前に母が亡くなった。それ以来、父はほぼ毎日のように、線香と蝋燭の火を欠かしたことがない。そのおかげで、仏壇のある和室や続くリビングの壁は黄色く変色している。それでも、父は母の供養とばかり、毎日毎日線香と蝋燭を灯し続けている。だから、エアコンの中も煙によって煤けてくるのですね。つまり線香の煙で故障したのだ。ちょっと待てよ。私は7年前まで東京のアパートに住んでいたことがあった。その部屋にもエアコンがあって、ちょうど10年くらいの使用歴だったけど、ホースはパリパリのボロボロだったが、エアコンの本体と室外機は一度も故障をしたことはなかった。アパートの他の部屋でも、エアコンのトラブルは聞いたことがなかった。私などは毎日1箱のタバコを吸っていたにもかかわらずですよ。故障がなかったのは17年くらい前の日立エアコンでした。父のパナソニックエアコンは、お掃除ロボットだの、センサーで人体を感じるだの、最新機能がてんこもり。掃除なんて、手でフィルターを外してすればいいではないか。そんな機能ばかりにこだわるから、煙で故障してしまうのですよ。全く、ヤワな作りだパナソニックエアコンは。それにしても、家庭用の電気製品って、様々な機能満載で次々と新しい製品が登場するのだけれど、機能を追求するあまり部品が複雑になって故障しやすくなったり、製品寿命が短くなったりしているんじゃないかな。最近は、部品が海外産で、しかもほとんどが海外で組み立てて、最終組み立てと梱包が日本なんて家電製品が多いと思う。だから直ぐに故障するのだし、製品寿命も以前より格段に短くなっている。昔ながらのシンプル機能、長寿命家電がいいんだけど、そんなものはないだろうな。そうそう、エアコン修理代は3万6000円でした。