奈良の、江崎傘提灯店で買った傘。


空梅雨が転じてやっと雨が降り始めて、傘の出番が多くなってきました。私が使うこの傘も、買ってからほぼ一年が経過します。この傘は、奈良市街にある江崎傘提灯店で買ったもの。値段は2900円だったかな。その店は、奈良の三条通りから餅飯殿商店街を南に歩き、さらに短い高御門商店街を抜けた信号のある車道向かいの右側にあります。実は去年まで10年くらい使っていた私がお気に入りのジャンプしない傘が突然に壊れてしまった。傘を開くときに押し込むのだが、それが傘の根元まで行ってしまって戻らなくなり、もうどうしょうもない。根元のストッパーが外れたんですね。そんなわけで、次の傘を探していた。そう、私はジャンプする傘が大嫌い。傘を開くときくらい自分のペースで開きたいじゃない。それなのにジャンプ傘は、ポチッと押すと、ただただ容赦なく急激にボムと開いてしまう。危ないじゃないか。途中で止めようとしてももう遅い。やっぱりジャンプ傘は危ない。だから、ジャンプ傘は嫌というか、大嫌いなんですね。ところが、ショップや専門店で並んでいる傘を見てもすべてがジャンプ傘でおまけに中国製とくるから、うんざりする。で、ある時に、ならまちを歩いていると表に提灯がぶら下がった傘屋さんがあった。そこが江崎傘提灯店だったわけ。店内に入り主にジャンプしない傘を聞いてみると、色は黒だがそういう傘があるという。そりゃ〜男の私が使うのだから、色は黒がいい。その傘は、さるお寺のお坊さんから注文を受けて作った、その余った分だったそうな。思わず私はこの傘を差し、袈裟を着て雨の中を歩くお坊さんを想像した。確かにお坊さんにはピッタリ、なんの飾りもないシンプルさだ。うん、それがいい。なんとラッキーなこと。というわけで、私の愛用傘となりました。開くときに両手は必要だけど、自分のペースでゆっくりと開く傘は、やっぱりいいねえ。

「江崎傘提灯店」の住所はこちらですよ。奈良市脇戸町20-1

こちらのお店のホームページとかはないけど、「江崎傘提灯店」で検索すると地図くらいは出てきますよ。ところで、江崎傘提灯店がどの商店街の属するのかわからないんだけど、そういうどんなお店もネットで調べることができるような奈良のショップサイトがあればいいなあ、と。たとえば、80歳くらいのおばあさんがやっているお店だってのっているような。だから町内のすべてを調べ上げて紹介しているようなサイトがあれば便利なんだけど。とはいえ、ならまちって、実際に歩いていろいろ探せて新しい発見があるから楽しいんだよね。ならまちの「にゃらまちねこ祭り」は今月いっぱいで終わりますから。雨のならまちもいいものですよ。