変だよ、篠山紀信氏への公然わいせつ捜査。

警視庁が篠山さんの事務所やモデルの所属事務所を家宅捜査したらしい。街中の人目に触れる場所で、ヌード撮影したという。でも公然わいせつ罪って、誰かがその撮影で不愉快な思いや、被害を被ったから罪が成り立つんであって、これって変ですよね。

かつて、周りを覆ったトラックの荷台で男女が破廉恥な行為をして、それをビルの屋上から撮影して捕まった、ってのはあったけど。それとは、わけが違うよね。篠山さんって、偉大なる写真家の芸術家ですよ。しかも撮影したのが去年の夏だって。その写真集は、すでに今年の1月に発売されている。

そんなわけでタイムラグがあまりにも長すぎる。なんで今頃になって、公然わいせつ罪なのか。ヌード撮影が不愉快だったら、その時点で注意するか、現行犯逮捕すればいい。

これって、たとえば、いきなり警察官が来て、あなたは去年の7月24日に赤坂4丁目8番の路地裏で立ちションベンをしましたね。ほら、ここに立ちションベンをするあなたの姿といちもつがくっきり映っているでしょ。赤外線カメラの写真には日付も印字されていた。だから、あなたを逮捕します。

誰にも知られずこっそりと立ちションしたのに、何で1年後の今頃逮捕されるんだい。てな感じですよね。かつての草なぎ君事件でも、大騒ぎしたけど。警察って暇なのかい。警視庁なら、世田谷一家4人惨殺事件とか、未解決の事件がいっぱいあるはず。もっとそっちの方に力を入れなさいってば。


入院中の、父の仕事。

昨日、入院中の父を見舞うと、病室のゴミ箱にわけのわからないゴミが入っている。髪の毛などの毛クズだ。ま、あまり気にしないで、私と妻は、とりとめもない話を続けた。で話のなりゆきで、父は今日、洗面台の排水溝を掃除したという。流し口を上から見ると、かなりいろいろなゴミが詰まっていたそうな。流れ方が悪いのも、おそらく気になっていたんだろう。

父は、排水溝の金具を外し、割り箸を使って奥に詰まって、というか引っかかっていたゴミを取り除いた。ボールペンのキャップやら、髪の毛がいっぱい引き上げられたという。ゴミ箱の中はそのゴミだった。

病院だから、患者の面倒に気を使っても、掃除というか、排水溝の奥までは注意が廻らないのですね。でも心筋梗塞で、4日後には心臓の冠動脈をカテーテルでバルーン・ステント手術をする予定の、89歳の父ですよ。いやまあ入院していても、カラダに様々な管や心電図計がへばり付いている病人なのに、そこまで仕事を見つけるものです。

そういえば、一年前に、母が入院していた病院でもそうだった。よくある病院に置かれているテレビが置ける引出し付きの台。その取っ手が壊れていた。工夫すれば、取っ手がなくても上手く引き出せるのだが、やっぱり不便だ。父は、壊れた取っ手に対してねじ釘やボルトを持ってきて修繕し、見事にその台の取っ手は復活した。うん、かんたんに引き出せる。2〜3年はこのまま使えるでしょう。

そうなんです。父は、壊れているもの、汚れているものには、なにか異常に執念を燃やす。超きれい好きなんです。反対に、私は散らかし放題のぐうたら息子。今の父には、安静にしてほしいと願うのですが、あれやこれやと気が付くんですね。身の回りで。ま、気の済むように。そんな父にも、このようにいろいろと教えられます。是非とも長生きして、父からしっかりといろいろ学ばなければ。

病院も、医療機器だけでなく、設置している什器やちょっとした汚れの見方を工夫してみては、如何でしょうか。敏感な人は、一目見て分かりますから。トイレや、排水口を見れば、その施設の清潔度がわかるといいます。飲食店だってそう。トイレで、幻滅するところはいっぱいあるからね。