焼サンマは、かぼすに限る。

秋刀魚とかぼす

秋刀魚のおいしい季節がやってきました。私はサンマが大好き。頭と骨と尻尾は残しますが、ほろ苦い内臓まできれいにいただきます。サンマと言えば、大根おろし、ですが、私は小さな辛み大根が好き。これが売ってあるときに秋刀魚を買うのが常でした。特有のツンとくる辛さがたまりませんが、今回はなし。この大分では、売ってなかったようで。

でもこちらの大根は、東京のスーパーで出回っている、あのなんのインパクトもない大根とは、ちょっぴり辛めのよう。うん、昔ながらのあの味です。ま、大根のことは、おいといて。

ここでピリッと効かせるのが、かぼす。東京の定食屋では、レモンが一般的ですが、ここは大分。特産のかぼすが、何よりも合う。焼きたてアツアツ秋刀魚に、ちょいと切り身を箸で入れて、かぼすをたっぷり搾ります。大根おろしがなくっても、これで十分。さんまの旨みがしっかりと引き立ちます。

かぼすって、とてもすっぱいけど、それはクエン酸がたっぷり含まれているから。クエン酸量は、100グラム中、レモンなら3グラムですが、かぼすは6グラム、すだちの4.5グラムよりも多い。もちろんビタミンCもたっぷり。ま、そんなことより、かぼすは秋刀魚と相性がいいですが、いわゆるレモン代わりに使うと、他の料理にもこれがいいんだな。

妻よ、今度は大根おろしも、お願いね。妻は、サンマの内臓を残すようです。もったいない。そうか、陸君が食べるもんね。私たちが食べられない、頭や骨、妻が残した内臓まで、陸君はペロリ。お皿まで、舐めまわしてピッカピカー。いつもいつも、ご苦労さま。私たちは、ご馳走様。愛犬家の方、お魚好きの犬に育てると、生ゴミが減りますよ〜。