鉄輪まで行き、醤油、買えなかった妻。

鉄輪帰り

水曜日に妻が、別府にしか売っていない醤油、というものを買うために、ひとりで鉄輪温泉まで出掛けた。なんでも湯布院かどこかで作られていて、湯布院と別府でしか買えないらしい。

で、せっかく行ったのはいいが、肝心のお店は休みで、その目的は徒労に終わってしまった。でも、今時、通販やネットでどこからでも買えるというより、その場所でしか買えないというのは、いいかも。人はばかばかしいと言うかもしれないけれど、わざわざその場所まで行って、買う、というのは御利益みたいなものがあると思う。

たとえば、神社のお札を通販で買うとか、ネットオークションで手に入れるとしたら、本当に御利益なんか、香りのように薄れてしまうでしょうに。出掛ける、旅をしてこそ手に入るものって、結構いい物、本物が多いから。まさか、浅草の仲見世で売っているメイドインチャイナの浅草みやげ、なんてことはないでしょ。

鉄輪はどうだった、と妻に聞くと、地獄巡りは人がすごく少なかった、と言う。残暑厳しき9月、温泉に行く人も少ないというわけか。暑いときほど、温泉なんだけどね。たっぷり水分補給して、温泉に浸かり、ドバーっと汗を出す。新陳代謝が活発になって、エアコンの効いた部屋で過ごすより、ずっと健康的。暑いときに、カレーやうどんと同じですね。

ところで、別府って、こちらに住んで分かったことだけど、天気予報を見ていると、大分市より最高気温が1度か2度ほど低い。目の前が海、後ろが山。日中は浜風。夜は山からの風で、空気が循環されているということでしょうか。おまけに、冬は床下暖房みたいに、斜面に沿って温泉が流れているから。湯布院もいいらしいけど、別府も住むにはいいらしいですよ。でも、別府、なんで寂れているのかしらん。