父が亡くなって、1カ月が。


父が亡くなってからの1カ月は、早いと言えば早いし、いろいろなことがあったといえば、そうなんですね。その間、妻は父のマンションに行っては、おりょうぐぜん、お霊供膳を毎日のように用意してくれています。私もはっきりとは知らないのですが、亡くなった人が、この世の中を魂となって49日間さまよう。これを中陰というのですが、その中陰の間にこの世をさまよう魂さん、つまりは私の亡くなった父親に食べ物を用意する。それがお霊供膳です。もちろんその膳には、魚類、肉類は一切ダメで、お出汁もかつお節や昆布は使えなくって、しいたけでとります。おかずや汁物は野菜や穀類、豆類だけで作ります。つまりは精進料理のようなもの。味気ない食事です。肉や刺身が好きだった父は、その膳を見てなんというでしょうね。ま、儀式なのですから、そこはおごそかに。2日後には、やっと満中陰を迎えて、納骨となります。やれやれ。妻もごくろうさま。そんな私たちのどたばたを、父はどんな風に見ているのかなあ。