妻のヘアーカット。


妻の髪の毛が段々と伸びて、腰にまで届くようになった。女性の髪の毛が長いのはそれでいいと私は思うのだが、長くなると枝毛が多くなって髪の毛が痛むそうな。妻が髪の毛をくしけずる度に、ここも枝毛、また枝毛、とぼやいている。なるほど、長い髪の毛を維持するのは大変なことなんだ。妻はいっそバッサリ短くすれば、枝毛などのトラブルが一掃できるのでそうしたがっている。短くすること。私がパッとイメージするのは、ショートにして、パーマをあてる、おばさんに多いヘアスタイルだ。ま、妻だって、60代に入ってしまったから、それはそれでしょうがないんだけど、妻も妻なりの若さの維持というか、そんなおばさんより若いんだという意地があるらしい。ところが、ご近所のおばさんにこそ、そんなヘアーが多いものだ。2年くらい前に、妻がバサッと切って、そんなおばさんヘアにしたとき、ご近所のおばさんから、「すっきりしてええなあ」「よ〜似おてるで〜」と声をかけたくれたそうな。そんなご近所のおばさんたちは、妻よりも2歳から7歳くらいちょっぴり上の世代だった。だから、妻の心中としては、如何ばかりのものだったんだろう。で、妻は、昨日、いつもの美容院に行ってバッサリカットして帰ってきた。ボブというか、長めのおかっぱヘアーで、極力おばさんぽく見えるのを避けたのだ。その妻のヘアーをご近所のおばさんたちはどう評価するのだろうね。おばさんたちは仲間が欲しいはずだから、妻が仲間はずれにならなければ良いんだけど。私の中に、そんな不安も過ぎる、妻の今年の挑戦だった。なかなか、良いよ。そのヘアー。おばさんっぽくないから。