映画「あなたへ」を見終えての感想ですが。

高倉健さん、最後の主演映画「あなたへ」の、かなり前に放送されたものを録画していて、その間に高倉さんがお亡くなりになって、で、やっと先日に見終えることができました。正直言って、見ているのが辛くなるような作品でしたね。やはり、主演の高倉健さんは、定年後再雇用の刑務官にしてみればあまりにも歳を取りすぎていました。健さんが長い廊下を歩いてくるシーンがあるのですが、左足がビッコを引きずっている状態ですね。歩くときに左の膝が内側に入り込んでいるので、おそらく左の膝か腰に痛みがあるのだと思われます。だから、撮影も相当むりをしていらしたんだなあ。それから、健さんがアグラをかいて座っているシーンもあったのですが、あんな下肢の状態じゃおそらく悲鳴をあげていたんじゃないかな。そんな、痛々しさばかりが伝わってきて、見ている私としては気が気じゃありませんでした。健さんの顔は、ある程度はライティングでごまかせますが、手のしわやシミなどは隠しようもなく、なるほど年齢にふさわしい歳の取り方なんだと、妙に納得させられました。やはりこの映画の、高倉健さんは、あまりにも歳を取られていました。ま、映画も良い出来には仕上がっていましたが、往年の迫力にはほど遠いように感じます。でも高倉健さん、数々の名作をありがとうございます。ご冥福をお祈りいたします。