おいしいコーヒーを、飲んだ。


私はめったにコーヒーを飲まない。もちろん、家では全く飲まない。今日は、早起きしてJR奈良駅前広場で開かれている「奈良オーガニックマーケット」に妻と行った。そこでは数々の露店が開いている。その中で、コーヒーを炒れている店があった。風下に行くとコーヒーのいい香りがする。私がちょっと離れて見ていると若い2人の男女が来て注文し、3杯のコーヒーを受け取って去っていき、ベンチで3人並んで楽しそうに飲んでいた。なおもその場所にいる私。そこへ妻が来て、「飲んでみようか」と言った。妻も私同様、めったにコーヒーは飲まないし、当然、家でも飲まない。「うん」と言って、1杯注文した。受け取ったカップはやけに熱かった。一口を啜るように飲む。熱い。でもおいしい。確かにおいしい。そうか、私がコーヒーを滅多に飲まないのは、巷で飲むコーヒーがおいしくなかったからだ。つまり、おいしいコーヒーはおいしい。時にはコーヒーもいいね。ま、しかし、やはりめったにコーヒーは飲まないだろうな。で、妻も、このコーヒーはおいしいと言った。たぶん妻も、めったにコーヒーは飲まないだろう。おいしいコーヒーはどこにでもあるものじゃないから。