とっても賑やかな我が家です。


妻の声がキッチンを中心に巡っている。「これはあーだこーだで」、「あれして、これして、どっこいしょ」、「りく〜、じゃま〜」、「殿はこれが最後」、「はあ〜、よいしょ〜」、などなど。妻は届いた瀬戸内の魚介を下処理しながら口は全開モード。なんだかテンションの高い独り言が、つぎつぎと機関銃のように飛び出している。手が下ごしらえで動くのは当然だけど、口も同時に動くんだね。よく独り言で自分を鼓舞し促し、それが一種の号令のように自分自身を動かしているのかもしれない。それも岡山で覚悟を決めてお母さんの相手をしたのだが、自分を抑えることで相当溜まっていたのかなあ、などと私は考えながら、その独り言を右の耳から聞き、左の耳へと逃がしてやっている。次々とキッチンからいい匂いが流れてくる。酢の匂いはままかりだ。グツグツと鍋の音がするのは、ミミイカを煮ているらしい。見に行くと、いい感じで煮上がっている。そして、キッチンの下では先客がお裾分けを待っている。猫の殿は新鮮な生のむきエビをゲットしては、慌ただしく頬張って、また下で来ては待っている。ま、久しぶりだから、いいのか。そんな様子を陸は遠目で見ている。陸はね、こういうものを食べさすとお腹がゆるゆるになるからダメなんですよ、かわいそうだけど。そんなわけで、夕方はおいしいおかずが並びました。もちろん、おなかいっぱい食べました。久しぶりのまんぷく〜。