ひっぱたかないと動かない扇風機。


扇風機の端末のプラグをコンセントに差して、スイッチをカチャカチャと操作するも4回に3回はスンとも動かない。バシッバシッと1回2回ひっぱたく。さらにひっぱたくとやっと動いてくれる床置式扇風機が我が家にある。6年前の大分にいる頃、陸やまだ生きていたワンチが主に過ごしていた納屋で使うために買った。その納屋は暑くって、真夏は40度になることもある。とにかく風を入れるために網戸のあるコンクリート土間に置きたくて、外気を取り入れ床から斜め上方に涼しい空気を送るための床置式を探した。何店も回り、とあるディスカウント店でやっと見つけたものだった。この時に探した大手量販店は、台があって支柱があってその先で羽根が首振りをする標準的な同じモデルばかりが並んでいた。今で言うのならサーキュレーターみたいなものが全く置いてなかったから、探すのに苦労した。量販店は売れ筋しか置かない。私はそんなのは欲しくないんだ。使って丸6年、7回目の夏を迎えたのだが、さすがのメイドイン・チャイナで、ひっぱかないと動かないは手が痛くなって嫌になる。くそっ、このって体罰というか八つ当たりしているみたいで傍から見られるとみっともない。しかも年ごとに段々ひどくなっているような。一昨年は軽くひっぱたくだけで直ぐに動いた。去年は1回2回くらいで動いてくれたと思う。今年はこの態である。安い中国製だから文句も言えないが、あえて言いたいとブログを書いたわけさ。ところで最近、扇風機が火を吹く事後が多発しているという新聞記事がありました。その扇風機って20年くらい使ってそうなるらしい。それに比べりゃ我が家の扇風機はまだ6年。火を吹くどころか、時々勝手にシーンと止まってることもある。油断ならない。せっかく買ったんだから、20年くらい、いや最低で10年くらいは動いて欲しいんだけど中国製はどうしようもないね。このしょもない中国製家電めっ、と怒鳴ってもしょうがない。もう体罰だけである。6年前、大手家電量販店で普通の扇風機も見たけど、すべてが中国製だった。大丈夫かい?約50年くらい前の、私が子供の頃の扇風機は羽根が金属でできていた。扇風機のカバーに触ろうとすると、指がなくなるで、と父によく怒られたものだ。扇風機の羽根が回り出すときに一度、中心部の回転体を押さえ込んだことがある。父から、火吹いて火事になるから絶対したらあかんで、とこっぴどく叱られた。羽根の回転を押さえ込むとモーターの銅線部分が直ぐに加熱して、回転軸に塗ってあるグリルに引火して発火するのだ。そう父から聞いたと思う。だから扇風機の発火事故も、たぶんモーター回りに埃がからみついて回転を妨げることで発火するのだと思う。つまりモーター回りをきれいに掃除すればいいのだ。そんなメンテを疎かにするから事故が起きるのだ。さて、このひっぱたかないと動かない扇風機も、おそらく内部に接続不良か、断線があるのだろう。図面も説明書もないから、どこから分解すればいいのかがわからない。ところでこの扇風機の「マルチボックス扇」、型番NSB-605で検索してみた。とあるひとのブログだと、昨年に故障して廃棄していた。これもそろそろ寿命って早過ぎるよ。ちょっと故障しただけで簡単に物を捨ててしまう文化が日本に定着してしまった。ゴミばかりが増えるよね。長く使える物づくり。日本はそんな文化を捨ててしまったのか。日本はゴミに埋もれることだろう。日本製の扇風機ってどこにいってしまったんだい?