涼の音色へ。お出掛けください、おふさ観音。


昨日、はじめて、おふさ観音に行ってきました。風鈴で有名だけれど、どんなところなのかなあ、と。ちょっと離れた駐車場に車を駐めて。この日も天気が良くって、車を出るとモワッとした空気が暑い暑い。200メートルくらい、古い家屋が入り交じる住宅街を歩いていくと、向こうの方から、ざわめくような、低い音でちりちりと音が聞こえる。音の方にお寺の門が見える。その中から、やや高い音でチリンチリンと音が幾重にも重なって聞こえる。なるほど、これがおふさ観音。境内に入ると、何重にも風鈴が吊されている。風が渡ると、一斉に音を奏で、またしばしの静寂。ひとつひとつを聞き分けると、それぞれが澄んだいい音です。風を受ける風鈴の音色は、確かに涼をもたらす。やっぱり涼しく感じる。で、吊された風鈴の下には、バラの花壇がある。枯れかけているもの。今が盛りの花々。蕾のもの。絶えず花が顔を見せるように考えられた配置らしい。そんな情景が、春から夏を経て、秋まで続くそうだ。奧へ行くと、喫茶室がある。その手前に、池が。なんかいわれがありそうだが、池の中で鯉が悠然と泳ぎ、石の上では亀が甲羅干しをする。いかにも絵にありそうな風景。それが動いている。池の鯉。石の上の亀。木立に吊された風鈴。私たちは、縁台に座ってしばしくつろぐ。風が渡ると涼しい。やっぱり気持ちいいですよ。へえ〜、おふさ観音って、結構奧が深いんだ。皆さん、十分に楽しめると思いますよ。暑いときこそ、お出掛けください、おふさ観音へ。

おふさ観音のホームページはこちらですよ。
http://www.ofusa.jp/