そこそこおいしい天ぷら定食、なんと600円。


妻に「さっきは何を食べたの」と、ベッドで横になっている私が尋ねると「てんぷら定食」と答えた。「そんなもん、おいしくないだろう」と私が言い放つと、「それが、そこそこおいしいのよ」と妻は答えた。「つゆがよかったのよ」とさらに付け加える。「いくらだっけ」と私。「600円かな」と妻。ねえ、安いでしょう。こんなに安くって、意外なことにそこそこおいしい天ぷら定食は、どこでやっているのか、とお思いでしょう。それはもちろん私の入院先、奈良市平松町にある県立奈良病院です。そう、妻はほぼ朝の9時から夕方までいたので、昼食は病院の食堂で済ませたのです。私もここの食堂は好き。その理由は何といっても安いもの。ところで、妻は食堂で日替り定食、おそらく540円か560円だと思う。を頼もうとしたんだけど、時間がちょっと遅くってすでに売り切れだった。で、たまたま券売機の前に並んだ前の人が天ぷら定食を押したので、妻もつられてそうしたという。あれ食べよ、とあらかじめ決めて飲食店に入り、それが品切れだと、途方に暮れる人がたま〜にいますよね。妻もそうなりそうだったんだけど、その脱力感を救ってくれたのが見知らぬ人で、天ぷら定食も外れなかった。それは幸運なことですねえ。あっ、そうそう、県立奈良病院は駐車場が1時間までは無料ですから、昼のお食事時に立ち寄られるのもいいかも。なんといっても安い。それに、そこそこおいしいものが結構ありますから。