夫婦でクラシックコンサートへ。


昨日は友達から、面白いよ、と、教えてもらったクラシックのコンサートに妻と一緒に行ってきました。60前後の男女がクラシックコンサートに出掛けるって、なんだか優雅ですよね。一瞬、スーツにネクタイ着用かと考えたりして。でも、実はそんなに堅苦しくないコンサートです。2時間くらい間に、バロックを中心に10曲くらい。なじみの部分を取りだしているみたい。しかし私はまったくクラシックには関心や知識がなくって、プログラムの内容も、まずは、アルビノーニ「弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調」、パッヘルベル「カノン」、パーセルシャコンヌ ト短調」、バッハ「管弦楽組曲 第3番 ニ短調‥‥、と続くけれど、知っているのはパッフェルベルのカノンくらい。書かれている曲目を目で見て、あと知りません。ま、そんなわけで、ジョーホールなるところに行ってきました。場所は大和郡山市で、郡山城跡から電車道を挟んだ隣にある。なかなかきれいな大ホールです。2階席があって、あそこから聞くとオペラみたいでいいなあと思っていたんだけど、どうも2階には上がれないようになっている。残念。いい席なのになあ。さて、演奏が始まってみると、このアルビノーニアダージョは、確か映画のジュリアで使われていたかも。パーセルは初めて聞いたけど、ヴィヴァルディのこの曲も聴いたような。ヴィヴァルディの四季といえば、イ・ムジチだっけ。バッハのアリアもポロネーズメヌエットも、どこかで聞いたことがある。たぶん、テレビの映画、ドラマ、コマーシャルとかに使われていたんだろう。私のようにクラシックに全く興味がなくっても、意識しなくても聞いていて知っているものもある。クラシックってそんなものかもしれないけど、この一連のコンサートは楽しかった。それはやはり、なんだ知っている曲があるじゃん、という顔なじみがあるからかな。ホールの定員は1000人くらいで、300人くらいの入りでしょうか。夏服を着た女子高生が結構目立ったけど、そういえば私も高校生のとき、一度だけコンサートに行ったことがあった。それはたぶん私たちの学年がみーんな駆り出されたんだと思う。周りはみんなほぼ同学年の高校生だったから。で、退屈な曲が終わったとき。その曲がピタッと止まるやいなや、パチパチと拍手を始めた同級生がいた。そこが、第四楽章の終わりだということを知っているのは俺だけだと言わんばかりに。そんなことを今でも覚えている。で、コンサートのとある曲が終わったときに、妻の手がいち早く動きかけた。でも、妻の手の動きは止まり、一拍おいて周囲からパチパチと拍手が起きた。妻も、ここが第四楽章の終わり、といち早くアピールしたかったのかなあ。それと、この一連の演奏は指揮者がいなくって、第一バイオリンのマスターが演奏をしながらみんなをリードしていたように思った。で、全体的に少し走り気味かなあと感じたのだが、私はド素人。妻に聞くとそうかもしれないと言った。普通なら、堪能した、満たされた気分とでも言うのだけれど、このコンサートは率直に楽しかった。やっぱり知っている曲が多かったからでしょう。ジョーホールから見える城跡の手前を電車が走っていた。ここも平城宮跡と同じで、電車を地下に埋めた方が景観もスッキリするのになあ。ま、とにかく、たまにはクラシックもいいねえ。