おいしい蕎麦屋、霧下そば生粉打ちの、かえる庵。


またまた見つけました、おいしい蕎麦屋さん。もちろん、初めて入ったお店です。その名も「かえる庵」で、お店の入口に石の蛙の置物。中に入っても、いろいろなカエルさんが出迎えてくれる、中は古民家風の店。いかにも蕎麦屋さんという、落ち着いた、昔からあるような雰囲気でほっこり。メニューを見ると、もりそば、温かいもりそば、釜揚げそば、だけ。つまり、完全にそばだけで勝負している。気持ちいいほど大胆で、なんとも粋ですよね。メニューの反対側には、奈良の地酒が並んでいます。肴も、やっことか、板わさとか、シンプル。なんか、そば通好みの店のようです。妻はもりそば、私は温かいもりそば。そばが石のような陶器の上に盛られていて、私のは湯気が出ている。やや細麺で、適度なコシがあり、のどごしは抜群。なにより、いいそばの香りがします。つゆもやや甘めでかつお節がしっかりと効いている。まさに、そばだけを味わうための趣向かな。そば湯も、どろっとしてなく、さらさらとしている。つまり、そばを打つときに、あんまり打ち粉を使っていないということ。とっても、おいしかった。奈良で、おいしい蕎麦屋は、これで三軒目。ひこえもん、おおきた、そして、かえるあん。ところで、帰ってからわかったんだけど、霧下そばというのは、霧深い土地で穫れたそばで、長野の戸隠や新潟の妙高のものが有名だそうな。ま、おいしいそばのブランドってことでしょう。生粉打ち、きこうちと読むそうな。は、十割そばという意味だそうな。そういえば、メニューに十割そばと書いてありました。なるほどねえ。お茶はうすい色だったんだけど、これは蕎麦茶だそうな。妻がそう教えてくれた。ふう〜ん。こういう蕎麦屋は、縁に塩を盛った升酒を横に置き、そばをすすりなから酒を飲むのが一番ですね。残念ながら、私たちはクルマでした。ところで、帰りに、JR奈良駅ビエラ奈良にある酒屋さん、もも太朗に立ち寄った。そこに、酒の会の案内があった。その会場が、なんと、かえる庵だった。やっぱり、かえる庵は、酒通の店でもあったんですね。

日時●5月16日の木曜日、午後6時30分より。会場●十割そば かえる庵(三条通り喫茶ピノキオ南、奈良市三条町24-1)。定員●15名 参加費●3000円。お申し込み、お問い合わせは、「もも太朗」まで。となっていましたよ。