訳あって、トマト鍋。


薄ら寒い日が続いた数日前です。そんな寒い日は鍋とは決めていたのですが、私は妻に、トマト鍋にしようよ、と言った。いろいろな鍋材料がある中で、なんでトマト鍋か。我が家にずーっと気になっていたものがあったから。それは、去年の8月にご近所さんからいただいたもので、トマトジュースだった。ご覧の写真のように、ほっそりしたボトルで、粋で素朴なラベル。へえ〜、おいしそうだね。などと、話し合っていて、ふとネットで調べると、なんと1本が3000円。なに〜、たっか〜。と、驚いて、余りにも高いので手がつけられずにいた。ところが、いよいよ賞味期限が迫ってきた。飲むだけじゃ〜勿体ない。これを鍋にも使って、トマト鍋に、というのが、ことの発端だったのさ。トマト鍋は、まあまあおいしかった。で、トマトジュースもコップ1杯分を飲んだが、これが濃厚で、おいしさが本当にギュギュッと凝縮された感じ。よくある塩味のトマトジュースとは、比べものにならない、雲と泥の差を超越した、もう幸せ幸せのおいしさでした。ところで、トマト鍋は、まだまだ次の日の分も残ります。鍋には、うどんを入れるか、雑炊にするかが定番だが、トマト鍋なので、スパゲッティを入れようと、妻が言った。で、放り込んで、出来上がり。私は小鉢にとって、パルメザンチーズをたっぷり振りかけて、これがなんともいける。いや〜、びっくりのおいしさ。鍋で、煮込みスパゲッティなんて、和風の洋風でそんな理屈を抜きにして、とにかく旨い。もちろん、妻はコンソメとかで、味を変えているが、いや〜、こんなにおいしいとは。今シーズンは、お鍋の新しいおいしさ発見の年でした。また、秋からの楽しみが増えましたね。