だるまさんが、ころんだ。


じゃなくって、朝の陸との散歩中に、妻がころんだ、のだ。昨日の朝のことです。その前日の夜9時前後に奈良は雪が降った。いわば通り雨のような感覚だが、これが雪だった。まったく外が静かなのに、走る車のタイヤが水を跳ね上げているような音がする。寒いがガラス戸を開けて外を見ると、雨のように雪が降っていた。雪が舞うのではなく、真っ直ぐ落ちるように降っている。1時間くらいだったが、うっすらと降り積もった。奈良は積雪2センチだったそうな。で、昨日の朝、私が1階に降りると、妻はころんでおしりを打ったと言っていた。散歩で、狭い路地に入ったとき、うっすら残っていた雪を踏んだとき、雪の下が凍っていて滑り、まさに、すってんころりんと、足が宙に浮いたそうな。それくらい見事な転び方だったらしい。それを聞いて、私は笑ってしまった。妻が転んだ一瞬、陸がキュンと鳴いたそうな。たぶん、転ぶその瞬間、妻がとっさにリードを引っ張って、陸の首が締め付けられたのだろう。かわいそうに。妻は、痛い痛いとぼやいている。私は、相変わらず笑っている。これから、打ち身など痛みが広がるかもしれない。それでも、私は笑っている。妻は、少しはかわいそうにとか、痛みはどうとか、心配してよというけど、そういわれると余計に笑っている自分がいる。妻が痛いというたびに、私は笑ってしまう。皆さん、凍結した道は気をつけて歩きましょうね。転ぶと笑われますよ。やっぱり、笑うんだよね。