奈良の日没時刻は16時46分になりました。


そうは言っても、奈良は周囲を山に囲まれた盆地なので、海に日が沈む時刻なんてないから、山に日が沈む時刻はもうちょっと早いんですね。この午後4時46分というのは、一番早い日没時間になったということなんですね。奈良の11月28日の日没時刻は、午後4時46分で、もうこれより日が早く沈むことはありません。ところで、午後4時46分の日没時刻は12月11日まで続きます。それ以降は、段々と日が暮れるのが遅くなるんですね。冬至が来ていないのに、日が遅くなるなんて変と思う人もいるでしょうけど、冬至というのは、夜の時間が一番長い日のことです。だから、日没時間がここで止まっても、日の出時刻はどんどん遅くなっているわけです。ちなみに、奈良で一番遅い日の出時刻は7時6分で12月29日から1月8日まで続きます。で、何が言いたいかというと、夕暮れの明るい時間がすこしずつ遅くなっているような気がするんです。ねえ、まだ冬至はずっと先なのに。日没時間はしばらくは一緒なのに、明るい時間が遅くなっているって変だと思うでしょ。でもそれは、日の沈む場所が段々と南にずれていって、で、太陽の沈む角度がなおも浅くなっているからだと思うのですが。ほら夏なんか太陽がほぼ直角に沈んであっという間に暗くなりますよね。で、北極圏などには言ったこともないけど、白夜では日が沈んでも、比較的浅いところに太陽が残っているからそんなに暗くならないんですね。だから、奈良の日没時刻で、その時間が過ぎてもゆっくりゆっくり暗くなっていっている。そして、暗くなる時間も遅くなっている。そういう風に感じるのですよ。たぶん、こんなことを感じるのは奈良だからだと思う。奈良は、周囲をぐるりと山が巡っているから、太陽が昇る場所とか、沈む場所とか、空の明るさ、山の明るさやシルエットになったときとかを、楽しみながら見ているからだと思います。夕暮れの大和路も、いいものですよ。