大阪が燃えている、ような。


先週、10月18日の夕方。その時の夕焼けです。とっても綺麗なんだけど、ちょっと恐ろしさすら覚える、ダイナミックな夕焼けでした。残念ながら携帯カメラで撮影したので、いまいちその時に見た雰囲気が表現しきれていません。直感的に思ったのは、悲惨なイメージだった。私が歩いている奈良市の郊外から見る夕焼けがある場所、山の向こうは大阪なんです。つまり、まるで大阪が燃えているような、そんな感じでした。三年前に88歳で亡くなった母が、私が子どもの頃によく言ったことがあります。片町や京橋は火の海やってん。お兄ちゃんは脚、なくしてしもうてな、それで、死んでしもてん。京橋の駅に大きな爆弾が落ちてな、いっぱい死なはってんで〜。その戦争時の話をたびたび母から聞かされていたことを思い出した。もう40年以上も前のこと。燃えるような夕焼けを見ていると、景色が母の話と重なった。