大阪出身者が全国に散らばる高校野球の現状。

私は奈良県に住んでいます。生まれも育ちも、奈良なんだけど、奈良県から甲子園高校野球大会に出場している天理高校は、少しも応援する気にならない私です。なぜかというと、天理高校の野球部員は、大半が県外出身者なんですね。天理高校の出場選手のレギュラーを見てみると、番号順に、鳥取、兵庫、奈良、大阪、兵庫、奈良、和歌山、大阪、大阪。ね、すごいでしょ。9人中に奈良県の出身者は2人だけ。今、甲子園では高校野球の熱戦が続いているらしいけど、他の出場校には、県外出身の選手がほとんどという高校があるそうですね。そんな高校を、その県の人は本当に応援する気になるだろうか。例えて言うのなら、その地域で生まれたわけでもなく、育ったわけでもないのに、その地域で立候補して選挙活動をして、なぜか当選しちゃっている衆院議員さんみたいですね。鳩山由起夫さん、あなたのことですよ。地盤だけを受け継いでいる、政治家ってそんなものです。おっと、高校野球の話です。今年は、出場校49校のうち、公立は16校だけでした。公立なら、全国から選手を集めるってこともないだろうけど。そうそう、奈良県予選の決勝戦です。天理高校は、畝傍高校という県立高校を相手にしたのです。畝傍高校ってのは、勉強も優秀で、日本郵政社長の西川善文さん、衆議院議員高市早苗さん、などを排出しているんですよ。だから、たぶん奈良県民の誰もが畝傍高校を応援していたんだと思うけれど、13-6で負けちゃった。残念。そんなわけで、私立高校の選手集めばかりがエスカレートする高校野球です。だから、甲子園というのが、もっとも効果のある宣伝広告の場となっている現状って、やっぱり変だと思うんですけど。私立高校は、とにかく全国から優秀な野球選手を集めてきて甲子園に出場して、高校を有名にして。次は、特進クラスを作って、賢い生徒を集めて勉強漬けにして、東大やら京大やら、国立医学部に放り込む。で、合格者を増やすと、もう高校は安泰ってわけです。奈良県には、そんな私立高校が次々に出てきて、どこもかしこも特進クラスを作っている。なんか、教育が歪んでいるような気がする。やっぱり、県立高校、つまり公立高校が、一番バランスがとれているような気がしますよ。特に、中学高校をくっつけた学校なんて、息がつまりそうですよね。この辺は、また次回に。あっ、思い出した。羽曳野の悪ガキ、ダルビッシュさんも、高校はわざわざ東北高校に行ったんだよね。悪ガキ仲間と縁を切るためだったんだろうな。田中将大さんも、伊丹出身なのに、苫小牧に行っちゃったし。最近の高校野球ってそんなのばっかしでうんざりするよね。