なんともおいしい春巻。


その日の夕食は春巻だった。うん、いつも通りの大きさで、いつも通りの出来栄えと私は勝手に思っていたのだが。妻が言うには、今日使った春巻きの皮は、いつものより薄くって破れやすかった。もう、この皮は使わないという。う〜む、よく見ると、ところどころ破けている春巻がある。でも、破れたって、味には代わりはあるまいし、破れた方が熱の通りも良くなっておいしいんじゃないか、と軽口をいう私。いつもは、酢でいただくのだが、妻がたっぷりとカラシを作ったので、カラシ醤油にいた。軽いサクッとした歯ごたえ。ほのかに皮が甘い。中の具もなんだか味わいが深い。私は思わず、この皮、とってもおいしいよ、と言った。そうです、皮にほんのり甘みがある。聞けば、モランボンの春巻の皮で、関西スーパーで買ったという。破けやすくても、春巻の皮はこれで決まりだね。次は、具です。妻が作る春巻の具は、豚肉、しいたけ、ニンジン、キクラゲ、春雨。もちろん春雨は、奈良県桜井産の戎はるさめ。で、いつもはエビを細かくしたものが入るのだが、今回は釜揚げしらすを使った。これらの具が、いつもとは違って、またおいしい。しらすの程良い塩加減が具の旨味を引き立てているのかもしれない。そんなわけで、モランボンの春巻の皮と、具においしいしらす、また次回もお願いしますよ。ほんとだってば〜。しらす入りの春巻具、おいしいんだから〜。