待ってました、つぶつぶのイチゴジャム。


その日の朝食は、久しぶりのパン食だった。だいたい朝は前日の夕食の残り物が恒例なので、夕方にご飯を炊くときにも朝の分を考えて多めに炊いておく。しかし、夕食がスパゲッティとか麺類になると、次の朝はごはんがない。するとパンの食事となるわけだ。我が家では、パンにはジャムと決まっている。妻はジャムをつける前に、マーガリンをぬっているが。で、その日の朝はイチゴジャムが登場した。先月の中頃に平群の道の駅でジャム用のいちごを妻が買って、手作りしたそのジャムです。できばえは、と、さっそくスプーンをビンに突っ込み、とっぷりとジャムをのせ、こんがり焼き上がったパンにのせてひろげる。するとパンの上に、ゴロンゴロンとイチゴの粒がひろがった。なんとなんと、小さいけれど、イチゴの粒がまるごと入っている。そう、こういうジャムがほしかった。食べたかった。私も昔は良くイチゴジャムを買ったけど、イチゴはほとんど潰れていて、残念ながらパンには赤いジャムは平らになっていた。いちごがゴロンゴロンしたジャムはとっても高価だっら。そのつぶつぶイチゴジャムが目の前にある。さっそくかぶりつく。妻は、味はどう?すっぱくない?と聞く。心配は無用。とっても甘くって、程良く酸味が効いている。この舌先にのったいちごのつぶのボリューム感がいいんだよね。こんなジャムが我が家で食べられる。幸せなことです。本当に、おいしいですよ、つぶつぶのイチゴジャム。我が家にしかないんですね。