陸〜、お帰り〜。


木曜日に手術が終わった陸を日曜日に迎えに行くということで、ちょっと早いけど3時過ぎに動物病院に行ったが、担当の先生は他のワンちゃんの手術中と言うことで、5時過ぎに再度出直しとなりました。あと1時間40分ほど時間があります。このまま家に帰るのも落ち着かないから、気分転換に近所の公園で時間を潰すことに。時間はまだまだの午後4時ちょっと前。天気は良く、日差しは燦々と降り注ぎます。直射日光にあたると、じんわり暑さを感じる、しかし木陰にはいると、渡る風がとても気持ちいい。木々の葉っぱは青々として輝いている。すっかり夏色のように緑が濃くなっています。今が一番いい季節ですね。そのうち、鬱陶しい梅雨。そして熱暑の夏。今年も暑いのかなあ。とはいえ、今を精一杯楽しんでおきましょうか。もうちょっと時間が遅ければ、陸の散歩にちょうどいいんだけど。ふと見渡すと木陰の下のベンチで、将棋を指すお二人のご老人。なるほどねえ。将棋か。程良く、頭を使うし、お金も掛からない。5年前に高知に旅行したとき、1月の寒いときだったけど、公園では将棋をしている人がいっぱいいたなあ。大抵の人が、この公園のようにお年寄りの人だった。ボケ防止には、将棋がいいのかも。さて、こちらの公園です。薄い木の二つ折りの将棋盤のようです。ぱちりと音が聞こえた。あれっ、次のぱちりが聞こえない。考え中らしい。などと、時間を過ごしながら、5時が近づいてきたので、病院に向かう。妻が先に入り、私は駐車場に車を止めて病院に入ると、すでに妻は診察室に入って、先生の話を聞いていた。ほどなく、動物看護師さんに連れられて陸が入ってきた。首には、しっかりとアニマルネッカーを着けています。見た一瞬、陸ではないような。それほど陸が老けて見えた。やっぱり犬でも、疲労や苦痛の経過は顔に出るんですね。入ってきた陸は、先生の前で椅子に座っている私や妻の膝の上に前脚を乗せて、く〜んく〜んと甘えるような仕草をする。これには、びっくり。こびへつらうことなど無い陸が、ここまで甘えるとは。すると先生も、まるで子犬のように甘えたという。4日間もあずけられから、かなり寂しかったのだろう。さっそく私はリードを付け替えて、部屋を出て、すたこらと病院を出ようとする陸を押さえながら、外に出て、まっしぐらに駐車場の車に向かうのだった。さあ、陸、帰ろうね。やがて妻も乗り込み、私はいつにもまして、家路をゆっくりとゆっくりと車を走らすのだった。