長年使っていた傘が壊れた。


ちょっと前のことです。長年使っていた傘が壊れてしまった。傘を開こうとして、手で押し込むでしょ。すると、普通は傘の柄の先、骨が集まった部分より20センチくらい手前で、カチッと止まるのだが、止まらずに奥までズボッっと行ってしまった。こうなると、もうどうしようもない。戻すこともできないし。つまり、すっかり壊れてしまったのだ。この傘を、いつ買ったのか振り返ってみれば、もう10年以上も前になるかな。高井戸にあるスーパーのオリンピックで購入したもの。価格は525円。安いでしょ。もちろん、この安さはメイドイン・チャイナです。もうこの文章を読んだ方は分かると思いますが、この傘はジャンプ傘ではない。私はジャンプ傘が大嫌いで、この傘を買う頃も、ジャンプしない傘を探していたものだった。ほら、傘を開くときは、たとえ両手を使ってでも自分のペースでゆっくりと開きたいじゃない。カチッとボタンを押して、バネの力で加速しながら速度を増して、ドンと止まる。この感じが乱暴で嫌いなのです。だから、たとえメイドインチャイナでもジャンプしない傘は大事にしながら使ってきた。でも、とうとう壊れちゃった。壊れてゴミになりました。そういえば、この傘を買うまでは、よく透明のビニール傘を使っていたんだけど、結局は何回か使うと壊れてしまう。ビニール傘はあまりにも壊れやすい。よくテレビのニュースで、雨風が強い街の通りなどを映しているが、必ずといっていいほどビニール傘の壊れるシーンがある。まるでヤラセのようにね。そう、ちょっと風が吹くとビニール傘はあっという間に壊れる。またその壊れたビニール傘を道路上に放置する人も多すぎる。確かに、壊れると、もうたためない。持ち歩くとかさばりすぎて邪魔になり、所詮ゴミだからあちこちに捨ててしまうのですよ。そんなわけで、私はビニール傘を買わない。ビニール傘って、世の中にゴミを増やしているだけじゃないか。そして、ジャンプ傘も買わない。大嫌いだからね。さて、これからジャンプしない傘を探さなくては。