1個60円のタマゴが、おいしかった。


日曜日に、JR奈良駅前の広場で開かれたオーガニックマーケットに妻と一緒に行ったお話しの続きです。妻は、もう4〜5回来ていて、どんなお店が出店しているかを知り尽くしていて、何を買うかも大体決まっている。で、あらかたの買物を済ませた妻と、歩いていて気になったのが、タマゴを売っているお店だった。いわゆる赤タマゴが積まれていて、1個だけ殻を割ったものがある。それが、こんもりしていた。なので、私は妻に、これを買おうよと言ったわけなのさ。

で、買ってきて、昼ご飯に出してくれたけど、ぶっかけタマゴにはしなかった。実は私は、寄る年波かお腹が弱くなってきて、大抵のぶっかけタマゴではお腹をこわしてしまう。カレーショップで生卵を入れても、お腹をこわしてしまったからね。ま、そんなわけで、タマゴは夜のメニューとなった。ゴチッという音が聞こえた。妻がタマゴを割って調理している。普通なら、パキャと、コツという音なんだけど、ゴチというのは、タマゴの殻が厚いことの証明だ。私が以前、東京でひとり暮らしをしていたとき、スーパーで買っていた玉子が、簡単に割れるパキャという音だった。で、あるとき、車で移動販売をする八百屋さんで赤玉ではないけどタマゴを買ったときに、それがパキャではなく、ゴチッに近い音で割と殻が厚かった。それ以来、二度とスーパーでタマゴを買うことはない。

さて、妻がゴチッと割ったタマゴを魅せてもらったけど、色が違うでしょ。いつも使っているタマゴは、左の色が濃い方です。1個60円のタマゴの黄身はきれいな黄色。昔のタマゴの黄身の色って、本当は黄色なんですよ。それを、色が濃い方が栄養価が高いとか、コクがあるとか勘違いする人が多くなって、最近のタマゴの色はやたらと濃くなっている。これって、色を濃くするようなパプリカや乾燥アルファルファを使っているからで、最近は色を濃くする着色用の栄養剤もあるらしいですから。で、そのタマゴは、親子丼となりました。あ、そうそう、妻が調理をするときに、黄身をつまみ上げたら破れなかった。なるほど。味は、まろやかで、確かにいつものタマゴとは違います、こっちの方がおいしいですね。とはいえ、1個60円です。そうそう、いつもは食べられません。月に一度の贅沢ということで、来月末の卵料理を楽しみにしましょうか。いや〜、親子丼、おいしかった。