代々木公園のサメ放置事件。

東京って、へんな事件が起きる場所なんですね、という事件でした。でも、事件というより、仕業ですね。代々木公園の駐車場に重さ100キロのサメの死骸が放置されていた。一体、誰が、何のために。そりゃ〜、処分に困って、放置ゴミ状態にしたんでしょ。エアコンや冷蔵庫などを山の中に捨てる人は多いですから。でも、東京じゃ、山の中なんてそうそうありゃしない。ま、代々木公園が人里離れた山の中に見えたのかもしれない。だから、人っ子ひとりとおりゃしない場所に、大きなサメの死骸を捨てたってばれやしないと思ったんでしょう。ということは、東京の事情にあんまり詳しくない人の仕業だったのでしょう。事件は誰にも知られず、闇の中に葬られるはずが、バレバレですよね。

さっそく、そのサメを展示していた道玄坂の回転寿司店が特定されました。店の責任者は、処分業者に引き渡した、とか、欲しいと言ってきた芸術家に無償で譲り渡したとか、なんか怪しいことを言っていますね。まあ、なんと、怪しい寿司屋さんです。こんな寿司屋さん、大丈夫なんでしょうか。私なら、入りたくありませんが。で、その芸術家がサメを台車で運ぶシーンも撮影されている。これも、場所は特定されています。なにもかも、バレバレなんですよ。そこが、面白いところで。つまり、東京では、生ものの粗大ゴミが芸術品になり、どうも公園の駐車場なんかで屋外展示するらしい。これって、インスタレーションなんでしょか。今、大阪で、草間彌生さんの展覧会をやっていますから、これに対抗するつもりなんでしょか。まあ、奥の深い東京のことです。何か考えがあってのことでしょう。でも、東京の芸術家ってレベルが低いなあ。あと、東京の寿司屋もレベルが低いなあ。そんな東京を5年前に去って、良かったと思いますよ。ほんとに。