なんと、耳がしもやけだ。


最近、右の耳、その耳たぶがやけに痒い。とっても痒いのだ。で、その中心部が、ちょっとこりっとしている。そして、痒い。妻に、耳たぶが痒いんだけれど、どうかなっている?と聞くと、妻はにっこりとほほえんで、霜焼けになっているよ、と、優しく言う。去年もそうだったね、と付け加えて言った。そういえば、去年も耳たぶが霜焼けだった。なんで、こんな歳になって、霜焼けができるんだい。私が、小学生の低学年頃には、手足に霜焼けがよくできていて、さらにその間からあかぎれが顔を覗かせたものだった。あかぎれって、結構ひりひり浸みて痛いんだよね。で、霜焼けはかゆい。痛いと痒いが、手足のここそこにあって、大いに悩まされたものだった。いろいろ、薬をぬったりしたけど、あんまり効果はなかった。それが、小学校の高学年くらいになると、ぴたりとなくなって、もう霜焼けあかぎれなどは、記憶からも消えていた。それが、ずーっと、中学高校でもなくって、大人になってもなくって、東京に行ってからもなく、大分に行ってもなく、奈良に帰ってから、3年前、2年前もなく、突然去年と今年に霜焼けができる。これって、奈良の冬は寒いってことなんだろうか。う〜む、何か対策を考えなければ。とりあえず、机の直ぐ下に猫の殿が寝ている。暖かそうである。冷たい耳たぶを、殿のほっかほかのカラダに押しつけて横になる。う〜ん、暖かい。猫って、本当に暖かいよね。毛ざわりも気持ちがいいよね。ところが、しばらくすると、頭の下から逃げ出してしまった。向こうに犬の陸が寝ている。犬も暖かいんだよね。