もちろん食べなかった、松茸ご飯。


今日の奈良ですが、台風襲来の土砂降りの中で、私たちは和食のレストランに入りました。そのメニューの中に、オーダーで松茸ご飯がありました。もちろん、私たち、そんなものは頼みません。この時期に出回る松茸は、中国産に決まっていますから。そういえば、誰も松茸ご飯など注文していませんね。やはり、中国産の松茸では、香りや味わいが落ちることを皆さんは知っているようです。妻は、言います。今日なんかに、国産の松茸があるわけないもの。どうして?と私が聞くと。妻は、今日からがマツタケ山の山開きだから、と答えた。続けて妻は言う。本当に松茸は少なくなったんだから。さらに、どうしてと、私が聞く。松食い虫で、アカマツが大きな被害を受けて、ひと山が全滅したところもあったのよ、と妻が言う。それって、いつ頃?ちょうど20年くらい前かな。それまでは、岡山や広島では、松茸がいっぱい収穫できて、全国から食べに来る人も多かったのよ、と妻は残念そうに言う。ま、私は松茸など、そんなに食べたいとも思わないけど。どうせなら、もっとおいしい椎茸が、つまり原木椎茸が出回ってほしいと思うのだが、手間のかかるモノはどんどん少なくなるのがこの世の常。松茸と同様に、おいしいものが少なくなっている。なんで松茸が少なくなったのか。それは、松林を手入れする人がいなくなった。アメリカから松食い虫が侵入し、詳しくは線虫の一種だが、アカマツを枯死させた。地球温暖化酸性雨が松の生態系に影響を与えている、などなど。ただでさえ、放射能が撒かれたり、豪雨のよる災害が広がったりしているのに、これ以上日本の国土を荒らされたくないよね。