ドドーンと、音だけが聞こえたが。


食事時になって、遠くの方でゴロゴロと音が鳴っている。今日の天気で、まさか雷でもあるまいに。自動車の爆音なら、あり得る音だ。最近の自動車、なぜかうるさいのが多い。と言っても、ちょっと音の種類が違うよね。ドドーン、パパパンと、弾けるような音もあるから、遙か南の方で花火大会でしょうね。ま、そんなわけで、いつものように食事はすませた。ひょっとして見えるかもしれないと、妻は2階に上がっていった。しばらくして、先っぽだけ見えるよと、妻が言う。私も、2階のベランダに上がると、向こうにある大きな木がジャマをしているが、打ち上げ花火の上、3分の1くらいが見える。でっかいのはスターマインか、それならまるまる見える。パーッと幾重にも光が広がって、音もなく消えていく。なんとなく、空しい、と思いきや。ドドンと音が伝わってくるのだ。直線距離にして4キロちょっとか。10秒以上の時差がある。たよりないなあ。

ズドンと、お腹に応えるような花火の音は、20年以上も前の東京湾花火大会が最後かもしれない。いつものようにお台場へウインドを持っていって、その帰りだった。クルマにウインドを摘んでいると、段々と人が混んで、クルマもいっぱいになってきた。聞けば花火大会だという。最初の10分くらいを見て、早々に退避した。混むのはイヤだからね。その東京湾花火大会も、今年は自粛だという。東京都中央区は勘違いをしている。花火は鎮魂の意味合いを持つ。そして、大空への献花だ。予算がないのなら、今後、区会議員の定数を削減すればよい。中央区に区議会議員が30名もいらないだろうに。奈良も、市会議員やら県会議員やらが多すぎる。どこの市町村でも、都道府県でもそうでしょ。もっと議員さんを減らしましょうよ。