1年に1度の、廻らない寿司屋さん。

4年連続で、毎年この日は、回転しない寿司屋さんに行っています。そう、この日は、妻の誕生日。だから、この日は、外食と決まっている。そりゃ、夕食を作りたくない日もあるだろうからね。そう、もう奈良に越してきてから4度目の夏だものな〜。早いものだ、と思いながら、その寿司屋の暖簾をくぐって、中に入った。ちょうど、カウンター席が2人分だけ空いていた。私たちは、するするとそこに腰掛ける。どうしようかな、と私は考えた。ちょっとくらい、ビール、いいじゃない、なんてね。でも、妻は、ドクターストップなんだから、ビールだめよ、とピシャリ。やっぱり〜、という感覚。こんなとき、人を欺いたりして、飲むようじゃ、バカなんだよね。治療中につき、アルコールは厳禁。飲んだら、直ぐにカラダに跳ね返ってくる。ま、しょうがないね。

あがりを片手に、注文した握りを食べていると、隣からふんわりタバコの煙が漂ってきた。これは、ハイライトの香りです。以前の私はロングピースだったが、もちろん今は酒と同様に禁煙中。煙が迷惑って訳ではないけど、こんな風に吸わない人の前を煙が横切っていっているんだなあ。やっぱり迷惑なことだろう。でも、寿司屋って、タバコはどうなんだろう。酢飯の香りが強いから、それほど禁煙ってこだわっている寿司屋は少ないのかもしれない。ま、私はこれからもそれほど気にしないでしょう。但し、寿司職人がタバコを吸うような店には二度と行きません。ま、料理人がタバコを吸うような店にも行きたくありませんが、裏方は見えませんからねえ。

てなわけで、1年に1度の贅沢です。去年の秋口に父親と回転する寿司屋に行ったことがあります。よくテレビCMや新聞広告で見かける、お店もどこででも見かける大手チェーン店です。5皿の10貫が食べられる限界。ほとんどがスーパーの安いパック寿司と同じ味がした。5年前までのひとり暮らしの時は、スーパー閉店前の半額シールパック寿司をよく買っていた。それと同じ味だった。でも、もう一店、スシローって寿司屋にも行ってみたいんだけど、やっぱり回転寿司はどこでも同じ味かなあ。そうだったら、行ってもしょうがないねえ。ところで、今日の廻らない寿司屋さんは、例年通りおいしいお寿司でした。味も仕事も、回転寿司とは全く違う。数段、ネタもシャリも、それを引っくるめて数段上のおいしさ。次は、また来年の7月3日です。