いよいよ始まる、経尿道的膀胱腫瘍切除術。


血尿から始まって、チンタラ放って置いて、ひどくなって、入院の2日目には、朝9時30分より経尿道的膀胱腫瘍切除術となりました。どうするかというと、ペニスの中の尿道から内視鏡を入れて、画像を見ながら先に付いた電気メスで、膀胱壁にこびりついている腫瘍を除去しながら、ついでにサンプルも取って、腫瘍の浸潤具合を確かめようということなんです。いよいよ、当日の朝。妻は、8時20分くらいには来てくれた。私はと言うと、ほとんど眠れなかった。あらかじめ7時30分には浣腸をすませて、お腹は空っぽ。もちろん、朝食もありません。一応、手術時間は1時間ちょっとらしい。ま、私は全身麻酔で眠っているから何も分からないと思うけど。いよいよ、手術室に移動。で、5〜6人の看護師、医師が手術着で待っていたのにはギョッと驚いたけど、素っ裸でベッドに寝かされて、タオルを掛けられて、麻酔をかがされて、そのうち意識がなくなってしまった。後は、無、だけ。

なんだけど、暫く経って目が覚めた。なにやらベッドごと運ばれているみたい。確かに、医者や妻と話をしている。でも、後になって何の話をしていたのかが全く思い出せない。誰でも、そういうことらしい。ふ〜ん、それが全身麻酔の影響なんだな。とにかく手術は終わって、いつの間にか部屋にいた。とにかく、手術後の当日は、どうせ起き上がれないので、一日ベッドに寝かされっぱなし。もちろん、この日は何にも食べることはできない。腕に点滴。ペニスにはしっかりとカテーテルが入っている、らしいという感覚。これがとっても辛いのです。それでも、時々尿意は迫ってくる。通常は、迫る尿意をちょっと我慢して、体勢を立て直して排尿となるのですが、いかんせんカラダは起き上がれない。で、その尿意はあっという間に痛みで刺激しながら尿道カテーテルを一気に通り抜けている。つらい、いたい。妻が、ベッド脇に取り付けた尿の袋を見て、真っ赤だという。赤かろうが、黒かろうが、こちらは口では言い表せない苦しみがある。寝ながら、そんな状態が続くのだが、4〜5時間寝ていると、今度は別の苦痛が襲ってきた。ベッドが柔らかすぎて、腰が痛いのだ。なんで?前日はベッドが硬かったのに、今はなんでこんなに柔らかいのか。それにしても、腰が沈みすぎて、痛い。またも、眠れぬ時間が過ぎゆく。おお、腰が痛いよ〜。