まずは血尿から、はじまった。

今回の入院劇。ことの発端は、去年の12月3日に遡ります。なのですが。その3年以上も前から、私には日常的に頻尿があったのです。つまり、就寝してから3度以上はトイレに行っていた。ま、それは、日々の酒の飲み過ぎが原因で、夜中のトイレ3回も仕方のないことかと思っていた。一応、頻尿を直そうと思って、テレビコマーシャルでよく見かける市販薬も試しました。まずはユリナール。私にとって、全く効きませんでした。ハルンケアもダメ。ま、薬って、効果は人ぞれぞれだから、効かないのも仕方のないことと諦めた。頻尿だけでなく、時によってはじんわりとした残尿感をお腹の底で感じることもあったから。ま、来年には60歳になるのだし、年を重ねるのはそういうものかと。

それで去年の12月3日ですが、突然にしっこが赤くなった。初めての体験の血尿です。ちょっとびっくりしたのですが、別に下腹が痛むわけでもなく、血尿が出る以外はなんの痛みも不便もない。だから、そのまま放っておいた。で、まあ、残尿感があったり、急に頻尿が激しくなったりするのは、たま〜にありましたが、それはいつものことで。で、年を越してからも、血尿が出ることはないんだけど、色が濃くってなにやら小さな固まりのようなものが便器に出ていた。これが、時々あって、なんだろうと思っていた。で、4月8日に再び血尿が出た。4カ月ぶりの血尿です。でも、血尿から3回目くらいの排尿で、色は黄色く、その色合いも濃いのだが血は混ざらなくなった。また、放っておく。4月19日に血尿が出る。同時に赤っぽい固まりも出る。この時ばかりは、どうしようかと考えた。一応、友達にこういう症状なんだけどと打診。4月25日に血尿。これはヤバイということで、4月27日に病院へ駆け込んだのです。検尿の結果、やはり血尿が続いているらしくって、さっそく検査となりました。その検査というのが、尿道を通して膀胱カメラを入れて、膀胱内部を撮影するというもの。もちろん、ペニスの尿道口から、それらを入れるものだから、不快感はこの上もない。むろん、下半身はカーテンの向こうなのだから、何やら気配だけが感じる。そして、尿道がもてあそばれているような。嫌な感覚。とにかく、膀胱内をパシャパシャと撮影されているのでしょう。一連の検査が終わって、再び診断。で、撮影写真の結果、膀胱内が凄くタダレている。つまり、膀胱の内部に腫瘍ができているということでした。で、その日は、さらにレントゲン撮影あり。後日に、CT検査ありで、その診察結果は5月11日、ということになった。

こうやって振り返ると、症状が出てからもチンタラしていましたね。後で思うけど、血尿が出たら、直ぐに病院に行くべしです。そういえば、スペインを舞台にした暗〜い映画「ビューティフル」も、主人公は血尿が出ていて、診察受けると前立腺ガンで余命幾ばくもない、というところからお話が始まっているようです。前立腺はリンパ腺と場所的に近いから、前立腺ガンは直ぐにリンパ腺に転移しやすく、リンパ腺に転移するとあっという間に全身に運ばれますから、要注意なんですよ。ま、ともかくも、血尿出たら、直ぐに病院に行きましょ。