午後1時30分に、夕刊の配達が始まっている。


我が家には、だいたい午後3時過ぎくらいに朝日新聞の夕刊が配達されている。東京に住んでいた頃は、夕方の5時過ぎくらいだったから、奈良とかの田舎は早いんだなあ、と思っていた。で、昨日の午後、いっぱいの新聞を積んだバイクが家の前に止まって、ポストに新聞を入れていく。夕刊の配達だ。時計を見ると、時間は午後1時30分。そんなに早く、新聞を配達する理由はなんだろうか。ふとそんなことを思った。

でもね、夕刊の記事って緊急性のあるのは、ほんの1面か2面くらいで、あとは文化的なコラムというか、特集的な記事が多い。そういえば、3年前に住んでいた大分県では、朝日新聞が夕刊を廃止したらしい。確か去年のことだと思う。だから、結局は夕刊ってタウン誌のようなものになっちゃってる。そんなわけで、午後1時30分に早く配達しようが、午後6時過ぎに配達しようが、そんなに緊急性がないわけだ。めったにね。そりゃ〜3月11日以降は、緊急性があっただろうけど。でも、政府も東京電力もいっぱい隠し事をしてそうだから、公にできる情報がない、ことになる。

そうやって考えると、タウン誌のような夕刊ってもう必要がないのかもしれない。だから、夕刊の代わりに、電子版というのはいいと思う。で、万が一、緊急性の記事があるときに限って、臨時の夕刊を号外として宅配すればいいんじゃない。夕刊を廃止すれば、電子版が必要になってくるでしょう。新聞もそろそろ、朝夕の新聞2部制を考え直した方がいいんじゃないかな。夕刊の早い配達を見て、そんなことを考えてみました。



日本経済新聞の電子版が苦戦だという。
日本経済新聞が、1年くらい前から電子版を発行している。このおかげで、私のような一般人がネットで読める記事、すんごく激減しました。ま、記事を読むのなら金払え、ということですね。たとえば、5行くらいのさわり記事だけをネットに載せて、後の記事は電子版でどうぞ、なんてことになっている。とにかく、やたらと電子版に加入させようとして、いやになりますよね。で、日経の電子版ですが、購読者は13万人くらいになっているとか。それでも、まだ苦戦しているそうです。いったい目標はどれくらいなんでしょうか。100万人くらいかな。

で、ある日経新聞の読者が、夕刊にポン引き記事を載せている、と怒っていた。どういうことかというと、電子版の紹介記事ではなく、思わせぶりな記事を新聞に残して、後の詳細は電子版をご覧ください、というやり方が目立つそうです。まあ、ネットなら一部が無料で読めても、それ以上の詳しくはお金を払って電子版にどうぞ、というのなら理解できますが。お金を払って新聞を購入して、その記事の詳細は、さらに電子版でお金をいただきます、なんてのは、ちょっとした詐欺なんじゃないでしょうか。電子版の普及を目論むあまり、みっともないネット勧誘が闊歩しているのかも。

で、私が何を言いたいかというと、ここからなんです。いよいよ朝日新聞が電子版の「朝日新聞デジタル」を発刊して、電子版に参入します。朝日新聞の電子版購読料金1カ月3800円で、日経の電子版より200円安い。私は朝日新聞を購読しているから、1000円の追加料金で電子版を読むことができます。で、要は、朝日新聞も、日経新聞のようにポン引き記事を紙面に載せて、詳しい記事内容ははお金を払って電子版でどうぞ、ということにならないか心配なのです。ま、私はたぶん電子版を購入することはないでしょう。どっちかというと紙を信じる方ですから。神じゃありません。紙ですよ。

新聞の電子版っていうのは、結局は購読料金では収まらないのですね。過去の記事を検索したり、引用したりするたび、追加料金を取られるらしい。だから、使いこなそうとすればするほど、お金がかかっちゃうってこと。それが私は嫌なんですよ。今は、新聞の購読を止めて、電子版に移行する人が増えているらしい。紙面はやがてゴミになりますから。でも、電子版ゆえの便利さで、知らない間に追加料金がかかっていたら。それこそ、馬鹿馬鹿しい出費でしょうね。ま、最近は新聞社のネット記事にたよらなくても、ブログで記者顔負けのコラムを書いている人が多いですから。だから、電子版といえど、お金を払う気にはならないんですよね。朝日新聞の電子版購読者は、日経を追い越せるかな。