いいね、プリザーブドフラワー。


妻は月に一度の、プリザーブドフラワー教室に通っている。昼食付きで、朝の10時頃から夕方の4時くらいまで、教えてもらっているようです。5〜6人の生徒さん、といってもみんなはほとんどが50代らしくって、その分、話も合うようで、その教室を気に入っている。プリザーブドフラワーって、聞き慣れない言葉なんだけど、最近の10年くらいで流行りだしたらしい。私がいつも、ブリザードライフラワーはいつだっけ、なんて妻に聞くと、プリザーブドフラワーと言い直されて返ってくる。要は、プリザーブで保存という意味だ。だからプリザーブドフラワーで、保存した花、ということで、やっとこの言葉が理解できた。

ドライフラワーとは違って、朽ちた感じでもなく、保存液と着色液で花は決して枯れることもなく、まるで生花のごとくみずみずしいまま花の命を長らえさしている。保存技術の向上は感心させられますね。毎月ごとに、妻が持ち帰った作品が増えるが、我が家に来た客や、ご近所さんにあげたりで、我が家では溢れかえることはない。かつて、造花というものが流行ったけれど、花自身はひとつひとつは形が違うものだ。フラワーデザインというのが持てはやされたけれど、これはしゃれたインテリアや容器に自分流にアレンジできる。そういえば、昔からフラワーアレンジメントという言葉があった。今もあるかどうかは知らないけれど、要は洋風のカジュアルな生け花なんですよね。でも、生花は枯れちゃうから、枯れることのないプリザーブドフラワーって、これから重宝されるんだろうな。

贈る人をイメージして、自分の気持ちをイメージして、枯れることのないプリザーブドフラワーを使って、インテリアグッズや容器を利用してフラワーアレンジメントをするのが、いわゆるプリザーブドフラワーなんですね。やっと理解できました。写真は、今回の妻の作品です。


仙台から、岡山への引っ越し。
妻の知人の娘さん家族が、仙台から岡山に引っ越すことを決めたという。娘さんご夫婦には、3歳と1歳の息子さんがいて、仙台のご主人の両親実家で6人で暮らしていた。地震でも、家に被害はなかったのだが、なにせ福島原発放射能の心配があったらしい。新聞の発表では、仙台は1時間あたり0.1マイクロシーベルト。そりゃ政府発表の1時間あたり3.8マイクロシーベルトでも、1年換算にすると20ミリシーベルトだから安心しなさい、といっても不安ですよね。

で、アメリカでは、子どもにとって年間20マイクロシーベルトは発癌リスクを200人に1人まで高めるものだと指摘している。日本政府が福島原発から飛散した放射能の子供たちへの許容被曝線量の基準を高く設定したことに、これはおかしいと言っている。アメリカでは、原子力関連施設で働く人の1年間許容量の平均的な上限が年間20ミリシーベルトとされているそうな。原子力関連施設の作業員と、街で動き回る子供たちの許容量が同じなんて、あまりにも解せませんよね。ま、政府はパニックを引き起こさないためにも、許容量の上限を高くしたのだと思いますが。

で、仙台の娘さんご家族は、やっぱり不安になって、初老のご両親はさておいて、子供たちのためにも、移住を決めたらしい。もちろん、引っ越し先の候補地で東京は論外。放射線量で、仙台と東京とではさほど変わらない。本当は、沖縄まで行きたかったらしいのですが、仕事が見つからないということで岡山。奥さんの実家の近くに落ち着いたらしい。で、東京電力は、このような人まで補償はできるのでしょうか。原発事故によって不安を与えた代償はあまりにも大きい。これは、10年、20年で収まるとは思えない。200年、300年かかっても、原発地域の不安は消えないでしょう。東京電力は、初動の失敗を未来永劫、肝に銘じなさい。もう、取り返しはつかないのだから。中部電力浜岡原発も、護岸工事が完成するまで、停止した方がいいと思うよ。