久しぶりの深夜の散歩。

夜中の12時を廻った頃に、陸が1階に降りてきた。今日は昼過ぎから、雨が降って、気温が上がってちょっぴり蒸し暑かった。そんなわけで、11時前には、2階へ上がった妻を追いかけて、いつものように眠りについたはずの陸でしたが、降りてきて和室の方にいった。気になって陸を覗きに行くと、ハーハーと息が荒い。やっぱり蒸し暑かったのかな。私が、リビングに戻ると、陸もついてきた。妻のパソコンに座ると、陸もその側に座る。私が移動して、自分のパソコンに座ると、陸もこっちに来た。私が台所の方に行くと、またついてきた。どうしたの、と聞くと、尻尾を振ってお座りする。しばらくすると、玄関の方に行った。最近は、そんなに暑くもないのに玄関のタイルの上にいることが多くなりましたから、そこにいるのかなと覗くと、カラダは玄関を向けて、顔は私を見ている。そうか、散歩に出たいんだ。待ってね、と私はジーンズに履き替える。陸は私の前に来て、伏せしてまっています。

そうか、やっぱり。今日の夕方の散歩は、たった30分と短かった。ま、雨の中だから、短いとは思ったけれど。だから、十分におしっこが出し切れていなかったのでしょう。たまっていたんですね。もうちょっと待っていてくれると、この雨がやみそうなんですが、しょうがない。傘を差して、陸と飛び出す。グイグイ引っ張りながら、街灯の下を突き進む陸。ときどきシッコで、またぐいぐい。それの繰り返しで10分ほど歩くと、突然体勢をとった。灯りのあるところで良かったと、すばやくウンチ袋を取り出し、陸の下で受け取る私。なんだ、ウンチもしたかったんだ。ホッとしたのか、陸は夜の匂いを嗅げ分けながら、路地に茂みにあちこちに探りを入れている。夜の匂いって、確かにあるんだよね。公園なんかで感じる、草木が昼間とは違った独特の香気を放っている。ちょうど、4月か5月かに、特にそれを感じる。それを陸は確かめたかったのかもしれない。なんてね。

家に帰った陸は、台所付近をしきりに匂っている。陸のボールは空っぽです。ご飯をあげようかなと思ったけど、ぐっとこらえてダイエットさせなきゃ。陸はあきらめて、お水をカポカポ飲みはじめた。飲み終えると、さっさと2階に上がってしまった。いつもの夜が帰ってきました。みんな、おやすみなさい。