大卒の採用選考は、夏休み以降にしたらどうですか。

東日本大震災で、大学卒業予定者の採用選考の延期が相次いでいます。これって、3月中に大卒の採用を決めようってことは、要は大学3年生をターゲットにしているわけですよね。考えてみたら卒業できるかもわからない大学3年生を、早々と昨年の秋から大学生にアプローチするなんて、異常なことですよ。まだ、大学生活が、残り25%も残っているわけですよ。そりゃ、大学生はアルバイトもあるだろうけど、学生の本分は勉強。様々な社会の常識や、一般教養、さらには専門知識を学ぶべき頃です。

そんな時期に、思いっきり就職活動をさせるなんて、正気の沙汰でない。かつては、企業が作った就職協定があって、大学4年の夏休み以降から会社説明会が始まっていたはず。それが、企業の勝手で、どんどんフライングが始まって、前倒しされて、かわいそうに大学3年次の秋までに、青田刈りが始まった。これって、決して学生は悪くありません。企業側が、学生を先走って囲い始めたことによることです。

さらに言えば、2年前までの自民党政権は、どんどん私立大学の新設を後押ししてきました。1980年以降から、300くらいの大学をボコボコと新設しました。ま、自民党の国会議員などは大学の理事などに収まっているでしょう。でも、そんな新設大学は、社会的には評価されていないのですよ。特に介護系の大学が増えています。それは、かつて専門学校で習熟できるレベルでした。その専門学校が、大学になった。単に授業料が値上がっただけですよ。

だから、これから大学に進学した皆さんは、しっかりと考えてほしい。その大学は、社会的に認められているのか。その大学に在籍する大学生は、本当に勉強をしようとしているのか。その勉学を理解できる資質を持っているのか。お馬鹿な大学だったら、直ぐに辞めなさい。もっと、いい大学を目指すか。それとも、どうすれば自分の資質が社会に役立つのかを。お馬鹿な大学では、決して就職では、まともに相手にされませんから。ま、大学設立が20年から30年くらいの大学なら、辞めた方がいいですよ。関東では、MARCH。関西では、関関同立。東京では、日大なら、うちはダメだな。関西なら、近大では、うちはダメだな。と言われることもあります。だって。進学率が50%を超えちゃったから、お馬鹿な大学生が多すぎるんですから。そんな大学生に付き合わされる企業も、たまったものではないですよね。なんせ、2月の時点で4年大卒予定者の内定率は80%を下回っているのですから。

ま、とにかく、もう一度、企業すべてが就職協定を結んで、会社説明会を大学4年次の夏休みから始めたら、企業と学生の時間のムダがかなり解消すると思うのですが。あくまでも、就職協定をないがしろにしたのは企業側ですよ。青田刈りするから、どんどん先走ってしまった。可哀想なのは学生です。その学生も、大学生が増えて、段々とレベルが下がってしまったが。大学をバンバン作って、儲けるような仕組みにしたのは自民党政権だったのですから。