父が、母と食べたおいしい鰻。


今日は、私と妻が、父を連れて病院に行く日だった。その帰り道は、丁度、昼時になっていた。ココスで食べよか、と父は言った。ココスに着いたときは正午に10分ほど早い。しかし、店内のテーブルは、ほどほどに埋まっている。私たちが座って、注文をして、しばらくすると料理が運ばれてくる。ここは、ランチにスープバーが付いている。ま、スープのお代わり自由なんだけど。でも、私たちはお代わりをしない。だって、お代わりをしたいと思うほど、スープはおいしくないから。妻はスープが辛いと言って、半分くらい残した。ファミレスって、所詮はその程度だから。

注文する前に、父はおすすめのメニューを見て、ステーキでも食べるか、と私に聞いたけど、ファミレスでおいしいステーキなど、まずは期待できない。おまけにカナダ産ビーフだからね。ステーキなら、本当においしいステーキの専門店で食べたいと思う。ステーキのフォルクスも、スエヒロもそれほどおいしくなかった。でも、私にとって、おいしいと思えるステーキがあった。もう20年以上も前だけど、世田谷三宿交差点近くのアルカトラズというお店だった。和風ではなく、アメリカンステーキがおいしかったと思う。もう当時のマスターもじいさんになっているだろうな。食べログにもあるから、今でも営業しているとは思うけど。そんなわけで、ステーキはパスして、私は日替りランチのハンバーグ定食です。

おっと、話が逸れてしまいました。で、ココスで食事がすんだとき、父は、公会堂って知ってるか、と私に尋ねた。東大寺の東側の高台にあるモダンな建物だったと思う。公会堂がどうしたの、と父に聞くと。あそこの和食レストランの鰻重がおいしかったんやと言う。特に、亡き母が好んで食べたらしい。おいしいで〜、あそこの鰻は肉厚やったからな。こんど、そこへいこか、と父はうれしそうに言う。確か、どこぞのホテルがやっていたと思う、とさらに父は言った。ホテルの名前までは思い出せなかったらしい。鰻の専門店ではなく、和食の店で、そんなにおいしい鰻が出せるとは思えないのだが。ま、帰ってからネットで調べればいいから。で、ネットで調べてみました。するとその和食の店は、昨年で撤退して、今は違う店が入っているらしい。撤退したお店は、奈良ホテルが経営していた店だったらしい。ひと足違いでしたね。父は残念がるでしょうね。母と食べた思い出の食事が、ひとつ無くなったのですから。私たちは、奈良市内では二鶴という鰻専門店が気に入っているのですが、でも肉厚でべっとりしたタレ好み父には、二鶴は好みではないでしょう。おいしさの嗜好は人それぞれですから。




な〜ぬ〜、こんなときに東電社長が入院とな。
あきれかえっています。東京電力社長の清水正孝さんが、高血圧とめまいが原因で入院したとか。こんなたいへんな時期に、ね。東電社内のコストを散々カットしてきて、今度は自分自身をカットしなさいね。それにしても東京電力株は、連日ストップ安で、とうとう500円を割り込んだ模様。地震前の、4分1以下になりましたね。売り浴びせているのは、誰でしょうか。東電自身が自社株を売却して、農産物、畜産物、避難民の生活補償に当てるのなら、分かるのだけれど。4兆円くらいあった時価総額も、今や1兆円を切ったらしい。でも、なにより原発被害者の生活補償を優先すべきです。そっこくね。彼らは、生活補償がないと、生きていけないでしょうから。

民主党も、それ以上は神のみぞ知る、なんてお馬鹿な発言をする副大臣がいるのだから、開いた口がふさがらない。原発のことをよくも知らない議員が軽々しく発言するんじゃないよ。ところで、私なら30キロの原発避難圏内でもとどまる。と、チェルノブイリ原発事故で被曝治療に当たった、ロバート・ゲール博士が語ったという。原子炉が爆発したチェルノブイリ事故と、現時点では放射能物質のほとんどが格納容器内に収まっている福島原発とは状況がまったく異なる、とする。そして、今の福島のレベルであれば、喫煙の方がよほど発ガンのリスクが高い、とも。博士は、なによりも、避難することで劇的な環境変化に対応できないお年寄りのことを心配している。ライフラインが問題なければ、高齢者には、何よりも現在の環境で過ごすのが一番でしょうね。赤ちゃんや乳幼児と、高齢者に対する、放射能の発ガンリスクは、違いすぎるからね。

たとえば、福島県産野菜と、農薬たっぷり野菜、どちらが安全でしょうか。もし福島県産の野菜が、そんなに農薬を使っていないとしたら、農薬たっぷり野菜より、福島野菜の方が安全に決まっているじゃないか。だって、結局は野菜に付着した放射能が、そんなに大した放射線を出すわけでもないと思う。そんなことを考えたら、電磁波の方がよほど怖いでしょう。電磁波の最たるものは電子レンジで、お茶をアッツアツにしてくれます。それに電気製品って少なからず電磁波を出すもので、これってカラダに完全に無害とは言い切れません。それこそ、微々たる放射線と似たようなものでしょう。そんなことを考えたら、身近には放射能より危険なものが多いと思う。電磁波だって、結局は放射線のひとつなんだから。

昨日のサッカーチャリティーマッチを見ました。真剣さはどうかな、と思ったけれど、結構ガチンコで勝負している。見ているだけで、目頭が熱くなります。本当に、サッカーって格好良い。それに引き換え、プロ野球って、ダサイ。格好悪い。サッカーって、スマートで、やることが早い。プロ野球は、オーナーが我欲に溺れすぎて、みっともない。それにプロ野球の応援って、統制が取れすぎていて、ファシズムの臭いがする。サッカーの応援って、民主主義的なんだよね。その点、大リーグの応援って、楽しいと誰かが言っていた。プロ野球って、あの応援スタイルが、観客離れを引き起こしたのかも。あの強制的な応援スタイルが、ね。