いただききもの。


そう、いただいた、いただき和装着物です。先日、妻が知り合いのおばあさんのところにおじゃまをして、もうおばあちゃんが着なくなった着物を、なんといただいてきたのです。で、その着物の中に、りんず、があると妻がいう。りんず?なんだい?それは?どんすの親戚かい。どうも緞子のように、着物生地の、織りの種類のひとつらしいのです。妻が、着物をリフォームするのが好き、ということで、おばあさんが妻に託したのでしょうね。いくら着物自身に思い出が込められていても、外で着てくれなかったら、着物がかわいそうですから。

で、その着物の縫い目をしげしげと見つめる妻。この着物、縫い目が2ミリ近くある。妻が、お母さんが縫った着物の縫い目は、1ミリちょっとだったから、お母さんの丁寧さがよく解るわ、と言う。母の仕事は、丁寧だったと近所の方も言ってくれていた。もう、その母もいない。今日は、月命日の22日でした。あれから、1年と9カ月です。早いものです。

りんず、綸子と書きます。やっぱり織りの種類でした。おばあさんの着物、どんな風に生まれ変わるのか。これから妻の腕の見せ所ですね。また再び日の目を見る着物に、新しい物語が折り込まれるといいのですが。



所得階層別の子どもの進学状況。
所得階層が高い家庭ほど、レベルの高い大学に子どもを進学させている、というデータがあります。1500万円以上世帯では長子の39.0%が、レベルAの大学に入学させている。ここでいうレベルAとは、旧帝大、医学部、早慶の該当する大学です。あくまでも、子どもは長子に限ってのデータです。続けましょう。1250万円以上-1500万円未満は、35%がレベルAに。1000万円以上-1250万円未満は、25%が。700万円以上-1000万円未満は、17.7%が。600万円以上-700万円未満は、13.9%が。500万円以上-600万円未満は、12.8%が。400万円以上-500万円未満は、6.5%がレベルAに。

で、ここからなんですよ。300万円以上-400万円未満は、9.5%がレベルAに。ちょっと上昇しているでしょ。さらに、200万円以上-300万円未満は、9.6%が。驚くべきは、ここからです。100万円以上-200万円未満は、20%が。100万円未満の所得階層は23.5%がレベルAの大学に進学しているのです。貧乏、あるいは生活が全く裕福でない子どもの中には、反骨精神を持って、却って勉強に励む人が出てくるのですね。つまり中産階層ほど堕落しやすく、どこでもいいから大学に行っておきなさい、で、勉強しないで大学に行ってしまう。

ところで、このデータは、関西社会経済研究所という社団法人が、18歳以上の子どもがいる世帯主1000人全国アンケートという形で、2010年11月に実施されたものです。あくまでも、長子に限ってのデータですので、お間違えなく。いや〜、勉強においてもハングリー精神は恐るべしです。恵まれない、貧しい世帯の子どもでも、しっかりと頑張っている子どもがいるんですね。逆境にこそ、新たな資質、現れるです。中途半端が、一番いけないんですね。

ところで、東京大学なんですが、2008年度から世帯主年収400万円以下の学生の授業料を全額免除したそうな。だから世帯主の低い世帯の子どもは、東大を目指しましょう。今の国立大学の授業料は年間53万円ですよね。これってちょっと高すぎるとおもう。2008年度前期において、全学生に対して授業料の全額免除学生比率は、東京大学4.6%、京都大学1.2%、東北大学2.5%、北海道大学1.1%、九州大学0%。数字の高いところを拾い出してみると旭川医科大学4.5%、滋賀大学4.8%、岡山大学4.0%。国立大学が法人化される前は、授業料免除は旧帝国大学に高く割り振られていたという。だから所得階層の低い家庭ほど、レベルAの大学に進学して授業料免除の恩恵にあずかったのだと思う。だから、お金がなくったって勉強すればいい大学にいけるんですよ。

おっと、データが気になる人は次のホームページに行ってくださいね。
http://www.kiser.or.jp/ja/project/pdf/__Pdf01.pdf

ついでに、175国立大学の授業料免除実態調査
http://d.hatena.ne.jp/akamac/20081226/1230300500