ご近所のおじいさんの形見。

陸、りくう。このマットレスをくれたおじいちゃんが亡くなったんだよ。いつも、りくちゃん、散歩かい。行ってらっしゃい、と声を掛けてくれた、あの家のおじいちゃん。もう、会えなくなっちゃったんだよ。寂しいね。このマットレス、形見になっちゃったねえ。大事に使おうね。

陸は、マットレスに寝そべっています。去年の秋くらいに、そのおじいさんが、陸ちゃんに、よかったら使ってくださいと、いただいたものだった。だから、去年の12月の上旬くらいまでは、度々お見かけして、私たちにも声を掛けてくださっていた。それが、姿を見なくなって、どうしたんだろうとは思っていた。寒いから、外に出ないんだろうな、と思っていた。それが、突然に。昨日、おばあさんが挨拶に見えた。

ちょうど1年前から、ガンとの闘いが始まっていたらしい。ちょっと顔がむくんだようになっていたのは、抗ガン剤の影響だったらしい。でも、長期の入院とかはせずに、ご自宅で過ごされていたとのこと。容態が急変して、前日に入院したが及ばなかったということだった。でも、ほとんどがご自宅で、お子さんやお孫さんたちと過ごせて、良かったんだと思う。ご家族の方はお寂しいことでしょうが、お力を落としなされないように。寂しくなったね、陸。大事に使おうね。これ使うときは、おじいちゃんを思い出そうね。おじいちゃん、ありがとう。