私は2階だが、妻は1階に降りて寝た。


いつもは私と妻は、セミダブルのベッドで一緒に寝ている。冬は、殿が布団にもぐり込み、陸はベッド上の空いたスペースに、かろうじて寝ていた。そんな、状況が変わったのは、昨日から。私はいつも通りに2階に寝るのだが、妻は1階の居間に布団を敷いて寝ることになった。ま、しょうがない。

それは昨日のこと。妻は用事で大阪に出掛けた。そして夕方の散歩は、いつも通り陸と出掛ける。1時間ほど歩くと、妻からメールが入る。おおよその駅到着時間を知らせている。私たちは、それに合わせて駅へ妻を迎えに行く。いつもは家に帰るのに、ちょっと遠回りの道のりに、陸はちょっぴりいやいやをするが、半ば強引に連れて行く。まだ、電車到着まで時間があるので、しばし周辺を歩く。いよいよ、時刻が来たので駅に向かう。電車が到着。陸を改札口の真ん前でおすわりをさせる。改札口から吐き出される人、人、人。陸の顔は、その人、人、人を次々に追う。お母さんが現れた、まっしぐらに飛びつく。もう、うれしい、うれしい。尻尾はブンブンとうなりをあげているようだ。この動作が切っ掛けになるとは。

妻と一緒の帰り道、陸の尻尾が目一杯に揺れている。このうれしそうな陸を見るのが楽しみなんだな、私は。そりゃ〜、陸は妻が大好き。そんな妻にじゃれつく陸。安心したのか、道の右左に移動しながら、時々妻を振り返る。妻を確認しては、また左右にクンクンしながら脈絡もなく歩き始める陸。しっぽはブンブン。うれしいね、お母さんが帰ってきて、そして一緒で。で、駅と家の中間点に来たとき、また陸が妻にじゃれて飛びついた。降りたときに、きゃんと大きな声を出して、びっこをひいている。指の爪を引っかけたのか。歩こうとすると、完全にびっこだ。妻と陸をその場に待たせて、家に車を取りに帰ることにした。いったい、どうしたというのだ。家に帰る途中に様々な考えが巡る。なにが悪かったのか。ねんざ。骨折。ま、経験の少ない私にはちょっと想像がつかない。家に着き車に乗り込み、ほぼ真っ暗になった住宅街を抜け、妻と陸の待つ場所に車を着けた。ドアを開け、妻は陸を乗せようとした。陸がのぼれない。いつもはひょいと上がるのに。妻が後ろから懸命に支える。やっとのぼった。そのまま、私たちは動物病院に行くことにした。

妻と陸を先に降ろして、私は動物病院の駐車場に車を入れた。私が病院に入ると、ちょうど妻たちが呼ばれたときだった。私も一緒に入る。陸の息が荒い。もう診察室から逃げたそうにしている。その陸を抱え上げて、診察台に乗せた。体重が39.75キロだった。これが原因かも。夏は36キロくらいだったから。その日の散歩で、たまにあう人に、ちょっと太りましたね、と言われてしまった。正月太りです、なんて答えたけれど、それほど太っているとは正直、思ってもいなかった。他人が見ると解るんだね。で、左の前脚を先生はいろいろ触りながら診察するが、陸はキャンともいわず、表情も変えない。とりあえず、痛み止めの注射を打った。隙あらば、ドアを開け匍匐漸進で懸命に逃げだそうとする陸。脚が痛いんじゃないのかい。とりあえず、様子を見ましょう。で、散歩も必要最低限で短く、ウンチ、シッコをすませたら、あまり歩かさないで帰るようにと、先生から。で、その日から、陸を2階に上げないように、妻が1階で寝ることにしたのですよ。てなわけで、決して夫婦げんかでもありませぬ。残念でした。でも、その日の陸は、居間でじっとしていた。いつもは、妻が居間とリビングを行ったり来たりするたびに、後を追いかけていたのに。やっぱり、痛かったんだね。その夜、妻と陸は1階の居間で寝た。妻が寝付いて、しばらく経ったら、陸が廊下に出てきた。ま、いつも、夜は寝場所をドタバタと変える陸です。で、陸は廊下で立ち止まって階段の上の方を見つめる。いつもはスタコラ昇るから。それに私が気がついて、「陸、今日はおかあさんと一緒に寝ようね」。妻も気がついたようで、「陸、こっちへおいで」と呼ぶ。陸は、虚しそうに妻のいる部屋に入っていった。猫の殿だけが、いつもとは勝手が違って、落ち着かない様子。でも、私が2階に上がると、殿も私の布団にもぐり込んできた。グーガーグーガーと声がうるさい。でも、顔の真横にいるから、殿の体温がほんわか暖かい。静かなら気持ちがいいんだけどね。そのうち殿も寝入って、静かになった。う〜ん、気持ちいい。

ところで、本日の陸は、朝の散歩は、後半にちょっと脚を軽く引きずっていたという。夕方の散歩では、ほとんどびっこは見ていてもわからない。深夜の今、陸は妻の横でおとなしく寝ています。もう一日、様子を見てみましょう。とにかく、体重を減らそうね、りっちゃん。皆さんも、太りすぎにはご注意を。



ちょっと異常、サウジ戦の視聴率が23.4%。
昨日のサウジ戦はスッキリ勝った、というよりサウジが完全に戦意喪失していましたね。外しまくっていた前田もやっと決めた。やっぱり岡崎のような動きまくれる選手が必要ですね。それにしても、香川って相変わらず精彩がありません。ほんとに、ドイツで活躍しているの?日本が合わないの?で、びっくりしたのは、視聴率が23.4%。なんで、こんなに高いの?ヨルダン戦の17.2%もびっくりしたけど。深夜のシリア戦10.8%も驚いた。サウジ戦で、20%を超えるのは、いったいなぜなんだろう。それは、新しいドラマにしろ、他のテレビ番組がつまらなくなって、見なくなったことの証しですね。10年前までは、アジアの試合なんて、誰も見なかったのに。バーレーンくらいは簡単に勝てるでしょ。次のオーストラリアが問題だけど。決勝は、韓国かな〜。

で、今日の朝日新聞の朝刊を見ると、灘中学の入試問題があった。算数である。第1問は、(2011+はてな)/23=69+3÷0.0625。ま、0.0625が80分の5であることがわかれば、力任せの計算でなんとかなった。
第2問は、11の倍数である5桁の整数で、各位の数字がどの2つも異なっているうち、最も大きいのは(はてな)である。ま、これも、98765から下がって11の倍数を見つければいいのだから、なんとかなった。
第3問は、2つの商品、甲、乙があり、利益はそれぞれ原価の12%、22%で、甲、乙、ともに原価も利益も1円未満の端数はありません。また、甲を1つ売ったときと、乙をひとつ売ったときの利益は同じです。甲の原価として考えられる金額のうち、最も安いのは(はてな)円です。これは、ちょっと悩んだ。整数の最小公倍数を求めたらいいことなんだけど。

ここまできて、私の頭は、極度に疲労している。こんな問題が、13問もあって、60分で解かなければならない。こんな問題を、Fランクの大学の入試に出してみたら、面白いだろうね。数学のない入試もあるだろうけど、算数は誰もが勉強してきたことだから。でも、算数も、数学も、解き方はアイデアなんだよね。数学を疎かにしていると、発想力や創造力が確かに低下するぞ。馬鹿馬鹿しいテレビのクイズ問題に付き合うより、もう一度、勉強の基礎に目を向けてみるのもいいかもしれないね。たかが中学の入試問題なんだけど、いろいろなこと教えてくれる。さすが灘中学だ。ボケ防止にいい問題だ。