正月からの、バカ番組がそろそろ終わるかな。


今日は元日以来で、父のマンションをたずねていきました。父は、テレビを見ながら、リモコンを片手にうたた寝をしている。その光景に、一瞬びっくりしましたが、父はちゃんと呼吸をしています。エアコンがしっかり効いたマンションだから、部屋も十分に暖かい。まあね、父も高齢だから、度々、父の所に、様子を見に行かないとね。

で、ちょうど、テレビの画面が漫才だった。誰だか知らないけど、若手の芸人がなにかの演目をやっている。はっきり言って、あんまり面白くはない。若者受けなんですね。で、おもむろに父が口を開く。「ほんまに、最近の漫才は、おもしろないわ。面白いの、中田カフス・ボタンと、落語では文珍やなあ」という。なるほどねえ。私も、落語や、漫才をじっくりと聞いたことがない。

ん、ん、ん?中田カフス・ボタンって、今はかなりのお歳だと思うけど。でも、90歳の父には、そんな漫才が面白いんですね。ついでに番組に顔を並べている、西川きよしさんを酷評していました。「あれが、おもしろかったのは、横山やすしがおったからや。やすしがおらんかったら、ちっともおもしろうない」。なるほど、ズバリですね。そりゃ〜ね、きよしさんは、国会議員もしていたから、芸は疎かになったんでしょう。確かに、西川きよしトークは全く面白くない。ついでに、父は、だいすけ・はなこもおもしろうない、といっていた。だれ、それ。私は知りませんから。

そんなわけで、私は全く知らなかった、関西の落語、漫才の世界。父は、しっかりと見ているんですね。つまりは、そういう娯楽を楽しみにしている、お年寄りが多いということです。だから、お年寄りほど、うまい、へた、しっかり見極めているんです。そんなわけで、中田カフスボタン、桂文珍を聞きたくなった。父おすすめの、ダイマルラケットやいとしこいしはもういませんから。

写真は、おからクッキーと簡単チーズケーキ。ま、妻が作った物ですから、妻にお尋ねください。どちらも、おいしかったですよ。


電子書籍時代は、本当に来るのだろうか。
昨年は、アップルからiPadが発売されて話題になりました。もう、紙の書籍はなくなって、モニターというか、携帯端末で文章を読む時代が来ると、世の中は囃し立てている。確かに、ネットで欲しい情報は、直ぐに手に入れることはできます。たとえば、日経新聞電子版の有料会員は10万人を突破したとか。へえ〜、やるもんだね。私も時々、日経新聞のサイトに行きますが、記事が5行くらいで終わって、続きは有料サイトにお申し込みを。なるほどねえ。申し込む人は、今や10万人か。だったら、地方紙なんか、こんなシステムを導入すれば購読者増えるのに。奈良新聞社や、奈良日日新聞なら、リアルの紙面が少ないから、案外流行るかも。でも、記事が少なければしょうがないよね。そんなわけで、地方新聞は頑張って欲しい。

私は、2週間に1回はかならず、図書館に行っています。書籍を借りるためにね。世の中のすべての本が揃っているワケではないけど、借りたら返す。したがって、家の書籍の在庫が増えることはないのです。そりゃ、書店の本棚と違って、品揃えは格段に少ないです。でも、借りるだけなら、タダというのが魅力ですよね。大きな書店もそうだけど、図書館って当たり前だけど、いっぱい本が並んでいる。その背表紙に興味が湧いたら、片っ端から手に取ることができるのです。で、パラパラ見て、フフンでまた書籍を棚に戻す。そんなことが、手と目の感触でできるから楽しいのですね。

そういえば、子どもの頃に、10冊くらいある、分厚い百科事典を買ってもらったことがある。最初は目次に沿って、興味のあるページを開くんです。でも、それがだんだんとつまらなくなってきて、適当に事典を取り出し、適当にページを開く。で、適当に項目を見ると、中には面白い記述があるんですね。行き当たりばったりだから、思わぬお宝に遭遇する。いわば、そんな感覚です。そこから、興味が突き進む場合もあるから楽しいんです。でも、ネット書籍の、意図された引用や、リンクへのジャンプ。なんか、そんなことまで、すべてがある一定の器というか、限られたエリアの中で、動かされているような。で、決して外へ飛び出すことがないような。要は、ネットの中だと飛躍的なイメージの転換がないような気がするんですね。ウィキペディアは確かに便利で役に立つんだけど、そのページの裏には、どんな項目があるんだろう、なんてのは紙でしか思いつかないだろうから。そんな検索システム、あったら面白いだろうね。