更地に家が建ち、空き家に人が入る。

私たちが奈良に暮らす、その近所です。更地は、2年前の5月に引っ越してきてから、ずーっとそのままだった。道路に面したところは、石垣があり、コンクリートで箱形の駐車場もある。だから、そのずーっと前は、きっと家が建っていたんでしょう。でも、私が知っているのは、ただの更地で、夏にはしっかりと草が生い茂り、秋になると業者が草刈りをしているのか、きれいになっている。そんなことが、2年ぐらい繰り返されていた。1年くらい前に、その土地が不動産のチラシに載っていました。50坪くらいで、1200万円。売れたのか、売れてないのか。それから1年が過ぎて、突然工事が入ったのですね。廃墟のような、コンクリート箱の駐車場は壊され、石垣も撤去されて、その土地の基礎工事が始まり、もう今は屋根もついています。よかったね、長年寂しい思いをした、その更地さん。新しい温かな家庭を、いつまでも支えてくださいね。

今年の3月に、突然引っ越していった家がありました。その方も、借家として住んでいたらしい。引っ越すときに、ペロッと借家人の表札を剥がすと、持ち主の表札が現れます。我が家もそうです。ほんの1カ月ほど、その家の前には「売家」の看板があった。しかしほどなくその看板も撤去されて、本当に売れたんだろうか。1カ月前に、その家が工事をするということで、業者が挨拶に来た。しばらく、その方面からはうるさい音がした。そんなに気にはならないのだけれど。で、1週間前に、妻とほぼ同年代の女性が挨拶に見えたらしい。なかなか、雰囲気のある、上品な方だったらしい。で、その時の頂き物が、大阪の神宗(かんそう)の佃煮。これの包装が、また粋で、その佃煮もおいしかった。私は全然知らなかったのですが、関西ではおいしいとして有名なんですね。でも、そんなに粋な人が、ご近所に引っ越してくれて良かった。更地に家が建ち、空き家に人が入る。奈良郊外の我が家の近隣では、いいご近所づきあいが始まりそうですよ。


参議院、11ブロック制案、大賛成。
12月の初め頃だっけ、朝日新聞の朝刊に、参議院選挙を全国の11ブロックに分けたらどうだい、って案を民主党が検討を始めたらしい。参議院比例区は廃止する。11ブロックとは、衆議院比例区で実施しているのとほぼ同様の案ですね。で、総定数を現行の242人から、200人に削減するという。こうすれば、今や参議院の格差は5倍以上となって、違憲と裁判所で判断されている矛盾が解決されそうなんです。なかなか、良いことです。民主党も検討ではなく、速やかに実施に移して、3年後の参議院選挙にはこの制度を実現してもらいたいものです。

ところで、四国は定数が6で、一回の選挙につき選ばれるのは3人。どこかの県は、選ばれない人が出てくるんだけど。それはしょうがないでしょう。鳥取県と神奈川県で、議員一人あたりの有権者で5倍の格差があるんだから。ところで、参議院は200人でも多すぎる。180人、いや150人でいいんじゃないかな。すると衆議院は今、480人だけれど、300人くらいでいいように思う。ってことは、衆議院比例区を撤廃すればいいじゃないか。大体、比例区の復活当選なんて変な制度を作った自民党が悪い。

そういえば、衆議院比例区を180から100に削減するってのは、マニュフェストにありましたよね。民主党のマニュフェストって、結構いい加減だから困るんですよ。だから、茨城県議会選挙で、民主党議席数を伸ばせなかった。マスコミは惨敗というけど、現有議席の6人を維持できたので、私は大健闘だと思いますが。今日の朝日新聞で、世論調査の結果が載っていました。民主党の支持率は23%で、自民党は17%。ともに支持率を落としています。支持政党なしが増えている。情けない民主党も支持できないけれど、公明党のご機嫌伺いをしている自民党も支持できない、ってことです。自民党も、ケンカをふっかけるのではなく、アイデアを出しなさい。こうすれば、政治が良くなる、経済が良くなる、暮らしが良くなるという、アイデアをね。いまのままでは、日本はお先真っ暗ですよ。とっとと、衆議院も定数削減しなさいね。本当は、比例区などいらないのだから。でないと、民主党の支持率がさらに下がりますよ。[