から〜いうどん、おいしいうどん。

2週間くらい前に、うどんのつけ麺というか、釜揚げうどん風のうどん鍋にして、食べた。鍋からうどんや具材を引き上げて、熱いつゆで食べる方式を。それはおいしかったんだけれど、次の朝は妻がいない日だった。妻は残ったつゆを薄めて使うように言ったんだけれど、私は、まいいかで、つゆにうどんと玉子を放り込んで月見うどんにした。そのつゆは、やっぱり辛かった。わっ辛い、と思いながら、うどんやつゆをすする。で、うどんも玉子もなくなり、つゆが残った。つゆをすする。辛い。でも、しばらく時間が経つと、口の中の後味がいいんですよ。で、また、つゆをすする。辛い。辛いけれど、後味がいい。結局、辛いのにすべてつゆを飲んじゃった。

で、数日前、妻は朝にきつねうどんを作った。揚げにもしっかり甘い味が染み込んでいる。旨い。つゆも、今度はやさしくしっかりとした出汁が出ている。ザめし屋のうどんも、奈良市にある吉田病院食堂のうどんも結構おいしいと思っていたけど、本当においしいうどんは、我が家にありました。秘密は、右の写真のこれです。ちょろっと見える黒いのは利尻の昆布。どさっとある出し殻は、100グラム360円、奈良市内の西口かつを店で買ったかつお節。これだけで、本当においしい出汁が出るんですね。妻の腕もあるけどね。私より、ずっと太いから。残念ながら醤油は、日田醤油を切らしてしまったので、今回は市販メーカーの醤油で。

もし、100グラム460円の最高級のかつお節を使い、日田醤油を使ったらどんなにおいしい出汁になるんだろうね。出汁って、奥が深いですね。たかがうどんですが、出汁でこんなにふくよかになるんですね。だから、皆さんも市販の粉末ダシじゃなくって、本物のかつお節を扱っている専門店と、乾物屋さんをご利用なさることをおすすめしますよ。いい出汁を取りたければね。いい出汁は、旨い、おいしい、気持ちが豊かになる。なんです。