珍しや、一日中ずーっと雨。

今日は、一日中ずーっと雨である。振り返ってみれば、梅雨の時でも、一日中雨が降り続くというのは、なかった気がする。今年の梅雨って、どさーっと降っては止んで。またどさーっと降る。いわゆるゲリラ豪雨なのだよ。ずーっと梅雨ってじとじとのイメージだったんだけど、今日のような秋の長雨の方がじとじとだったんだ。その長雨が、金木犀の花をどしどし落としている。散歩していると、雨に落とされた金木犀の花が、オレンジ色の層を作っている。我が家の庭にも、金木犀の木が1本だけある。去年も、一昨年も、そんなに香っているって感じなかったんだけど、今年はその香りが家の中までしっかりと流れてきて、いい感じだった。しかし、この雨で花が落ちて、雨が上がると香りはもう消えているのかもしれない。もうちょっと、香りを楽しみたかったんだけど、それも自然の移り変わりのひとつ。香ったことをしっかり覚えておこうと、ブログに書いておく。

金木犀で思い出したことがある。6年前まで20年間住み続けた、東京杉並のアパートなんだけど、その1階に庭に金木犀が1本だけあった。小さい木で、少しも大きくなることはなかった。つまり大家さんはこまめにカットしていたんだろうな。我が家の金木犀は毎年、ぶわっと成長しているから。そのアパートの金木犀も小さいながらしっかりと香りを放っていた。でも、6年前に、大家さんは娘さんのの所へ、住まいを移し、アパートも、直ぐ隣りにあった大家さんの住居も取り壊されて、きれいな更地になってしまった。もちろん金木犀の木もなくなっていた。大家さんのおばあさんは、今頃どうしているんだろうか。娘さんの家族とうまくやっていけているのかな。更地になった土地は直ぐに、窮屈にも2戸の住宅が建った。パッと見て、息が詰まるような感じ。ま、それが東京だから。