髪を切った妻。


2カ月くらい前に、妻が私ににっこり微笑んで、「どう?」と顔を向ける。なんのことなんだい。ん?で、私はなんとか言葉を絞り出す。「シミ、ふえた?」。

バシッ、ビシッ、ボスン。「て、て、て。違った。シワ、増えた?」

ドゴン、バキン、ガツン。「いて、て、て。ごめんごめん。前髪をちょっと切ったんだね」と私。「初めっから、そういえばいいのに」と妻。なんてね。

そんなわけで最近、妻は枝毛が増えた髪の毛を気にしている。妻は6年前に、私と会ったときは耳くらいまでの短かさだった。その時の私は、肩から10センチほどかかるくらい長かったから。妻はその時以来、髪の毛は切っていないという。私はとっくに短いんだけどね。それに、私は少ないけど、まだ髪の毛もあるぞ。

で、妻は美容院から帰ってきた。20センチくらい切ったんだという。ちょっと感じが軽くなったのかな。ま、にっこり微笑んでやり過ごそう。余計なことはいわないで。でも、まだ2回目だけど、満足のいく美容院が見つかったのが、なによりみたい。女性にとって、自分にぴったりの美容院ってなかなか、ないらしい。技術もそうだろうけど、人間的な対応が一番大切だからね。合っている、合っていない、好き、嫌いなど、難しいものがあるのかもしれない。だから最近、10分1000円のカットハウスを利用するおばさんが増えているのかな。10分だもんね。



私大卒から、ノーベル賞者が出るのは、いつなんだ。

またもや日本人のノーベル賞受賞者がでました。おめでたいことです。東大卒の根岸英一さんと北大卒の鈴木章さん。またもや国立大学から卒業生の受賞となりました。これで、日本人のノーベル賞受賞者のすべては国立大学の出身者です。付け足していうのならば、未だに私立大学の卒業生はいません。さらに付け足すと、公立大学の卒業生もいません。ま公立大学、つまり都道府県市立大学って影が薄いからね。

でもなんで国立大学ばかりなんでしょう。そりゃ国立大学は研究が盛んです。私立大学みたいに、利益を生み出すことを考えないからでしょうか。私立大学だって卒業してから国立大学で研究をする人がいることはいる。ところで、ノーベル賞の受賞者って、高齢の人が多いですよね。この方たちが、国立大学に在籍していた頃は、すごく学費が安かったはず。理系なら私立大学の10分の1だったような。安いから、お金がなくてもなんとか国立の大学に進めた。で、安かった授業料に感謝して、大学に残りさらなる研究に打ち込む。その数十年の研究の成果が、ノーベル賞につながった。のかも。

そして、現代では、国立大学の授業料も年間50万円以上で、入学金が28万円で、初年度納入金は82万円ほどかかる。高すぎます。今後も、ノーベル賞の受賞者が続くのか、高い授業料を考えるとだんだんと減りそうな気がする。私立大学で、ノーベル賞の受賞者が出るとしたら、文学賞くらいか。もし村上春樹さんが受賞すれば、初めての私立大学、早稲田からの受賞となるのだが。今は61歳です。受賞できるまで長生きしてもらわないと、ね。ま、そんなわけで、私立大学では、どこの大学を卒業した人が、どんな賞を受けるのでしょうか。

ところで、中国はノーベル賞の受賞者がいないんですね。中国から国籍を変えた人はいるらしいけど。韓国もひとりいるが、平和賞の金大中さんだけです。ま、少ない他国と比べてもしょうがない。アメリカ、イギリス、ドイツと比べたら、あまりにも少なすぎますね。国が技術力を持つためには、地道な基礎研究が大切です。そんな研究者を育てるためにも、国公立大学はもっと授業料を安くして、優秀な学生を育てなければ。いっそ優秀な生徒は学費を極端に安くすればいい。タダとか。たとえば医学生も、タダにしてベテランになってから5年くらいの無医村勤務を義務づけるとかね。

私立大学こそ優秀な学生をタダにして引っ張り込めば、大学自体のレベルが上がるでしょうに。せいぜい、国立大学と同じ授業料の特待生を募集するくらいですね。中途半端にお金を取るから、ろくな学生が集まらないんですよ。5%くらいの学生をタダにすればいいんです。そしたら優秀な生徒が集まるかも。それでも優秀な生徒がこなかったら、その大学は魅力がない。つぶれる寸前のFランク大学というわけです。来年度はどこの大学が募集停止をするのでしょうか。