二十世紀と新水の食べ比べ。

岡山に暮らす妻のお母さんから梨が送られてきた。で、なぜか2種類が入っている。品種が二十世紀と新水。妻のお母さんは、妻が二十世紀を好きなことを覚えていたらしい。夜に、さっそく妻が2種類を剥いてくれた。大きい方を食べる。サクッとした歯ごたえ。十分に甘い。小さい方を食べる。シャクッとした歯ごたえで、なんだか懐かしい味わい。新水より硬めで、微妙に甘さは低いが、ほのかな酸味もあって、なかなか甘み酸味のバランスが良い。子どもの頃の梨って、ほとんどが二十世紀で、この味だったことを思い出した。かじるときも、サクッではなく、シャクッ。そうそう、この歯ごたえ。それに比べると、新水をはじめ、幸水豊水とかの新しい品種が出ているけれど、う〜ん、なんだか上品な味になっちゃったんだね。みんながちやほやして育て上げて、いい子いい子になっている。素直で、従順な味わいなのかもしれない。でもやっぱり、二十世紀梨のシャクッは、いいわ。田舎のお転婆娘って感じ。荒々しくって、男の子とのケンカにも勝つ。でも、人に優しくって、大粒の涙を流すこともある。そう、二十世紀梨は素朴なんですね。いわば田舎の原風景のようなもの。そしてお転婆の味わいを持っている。もうあと数個しかないけれど、大事に食べよう、二十世紀梨