妻が、完成と言って、私の前にシックな布バッグを差し出す。しっかりキルティングがしてあって、結構丈夫そうです。これ、陸の新しいウンチバッグ、と言う。う〜ん、なんだかもったいないような。でも、妻が陸のため、というより、私たちのために、カタコトとミシンを操って、めでたく完成しました。普通なら、ワンちゃんのシルエットとか、足跡とかがアップリケか刺繍で入ってそうでしょ。このウンチバッグには、そんなものが入っていません。だって、売り物じゃないし。マチ幅25センチで、深さは20センチくらいの小さなバッグ。取っ手というか、持ち手には芯を入れて丈夫にしているらしい。

そんなわけで、陸の散歩にはこのバッグが活躍することになりました。ところで、この持ち手の感触なんですが、なんだかふっくらしてとっても持ちやすい。ゴワゴワした繊維やベルトよりも、布って、とってもやさしい感触なんですね。持ってみて、わかりました。そういえば、子どもの頃。もう今から50年くらい前ですが、小さな女の子が、小さな布製のバッグにお気に入りの人形とかおもちゃを入れていた。そういうバッグって、その女の子のお母さんとか、おばあさんとかが、いろいろな余り布を組み合わせて作っていたのですね。

もう、いまやそんな手作りをする人はいないでしょうね。100円ショップに行けば、そんなものは直ぐに手にはいるはず。でも、やっぱり手作りバッグはいいんです。風合いというか、使い心地がね、いいんです。それに、同じバッグは、これひとつしかありません。大量生産で、100円バッグが作られても、それはその程度のもの。手作りバッグは、破れても、ほつれても、さらに修繕が利きそうですよ。そんなわけで、妻が作った、オンリーワンのバッグで、今日も陸と散歩に出掛ける私でした。りくう、しっかりウンチしてね。